デジタル大辞泉 「場所」の意味・読み・例文・類語 ば‐しょ【場所】 1何かが存在したり行われたりする所。ある広がりをもった土地。﹁魚の釣れる場所﹂﹁約束の場所﹂ 2 人がいる所。また、物が占めるために要する広さ。﹁立っている場所もない﹂ 3 相撲の興行をする所。また、その期間。﹁初場所﹂ [補説]書名別項。→場所 [下接語]秋場所・在り場所・居場所・岡(おか)場所・死に場所・出場所・夏場所・初場所・春場所・本場所 [類語]箇所・所・地点・点・部分 ばしょ︻場所︼﹇書名﹈ 瀬戸内寂聴の私小説。著者が80歳で訪れた自らのゆかりの地で、自身の過去を再構築する。平成13年︵2001︶刊行。同年、第54回野間文芸賞受賞。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「場所」の意味・読み・例文・類語 ば‐しょ【場所】 (一)〘 名詞 〙 (二)① ある物事が、存在したり行なわれたりするところ。ところ。場。位置。また、特定の地域。区域。 (一)[初出の実例]﹁経世がやしき某望み申せ共、御用の場所とてりん惜有﹂(出典‥浄瑠璃・最明寺殿百人上臈︵1699︶含み状) (三)② いるところ。占める位置。場席。 (一)[初出の実例]﹁大方お前が尋ねて来ようと、今夜も場所(バショ)へ其金を持って行ったが﹂(出典‥歌舞伎・三人吉三廓初買︵1860︶二幕) (四)③ 特に、遊郭、盛り場などをさしていう。 (一)[初出の実例]﹁床の二ケ所も持てゐるな、場所の株も有ハ﹂(出典‥洒落本・寸南破良意︵1775︶髪結) (五)④ 相撲の興行をする所または一定の期間。また、その興行。 (一)[初出の実例]﹁己が場所から帰りがけ通りかかった栗林で﹂(出典‥歌舞伎・群清滝贔屓勢力︵1867︶中幕) (六)⑤ おおやけの場。また、中心地。 (一)[初出の実例]﹁村でこそ太政官やが、場所へ出れば唯の百姓や﹂(出典‥太政官︵1916︶︿上司小剣﹀二) ば‐どころ︻場所︼ (一)〘 名詞 〙 場。ところ。場所(ばしょ)。 (一)[初出の実例]﹁敵も味方も入まじり、ばところを取つとられつ﹂(出典‥甲陽軍鑑︵17C初︶品四七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内の場所の言及 【場所請負】より …18世紀前期に成立し,明治初年に廃止された。 近世初頭,松前藩は渡島︵おしま︶半島南部の和人地を直轄するとともに,それ以外の北海道の海岸部を,アイヌの各部族の支配領域に対応させて︿場所﹀という領域に区分し,場所のアイヌとの交易独占権を上級家臣に知行として分与した。これは松前藩自体が江戸幕府から与えられた蝦夷地交易独占権を,家臣に分与した商場︵あきないば︶知行制とみられる。… ※「場所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」