変成岩(読み)ヘンセイガン(英語表記)metamorphic rock

デジタル大辞泉 「変成岩」の意味・読み・例文・類語

へんせい‐がん【変成岩】

堆積たいせき火成岩が変成作用を受けてできた岩石。圧砕岩片麻岩ホルンフェルスなどがある。

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精選版 日本国語大辞典 「変成岩」の意味・読み・例文・類語

へんせい‐がん【変成岩】

  1. 〘 名詞 〙 変成作用によって新しい鉱物組成と組織をもつに至った岩石。広域変成岩接触変成岩などに区分される。〔英和和英地学字彙(1914)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「変成岩」の意味・わかりやすい解説

変成岩
へんせいがん
metamorphic rock

変成作用によって、組織や鉱物の一部または全部が変化した岩石。地殻変動のため岩石が地下深くに押し込まれたり、火成岩マグマの貫入を受けると、温度・圧力条件の変化によって既存の岩石を構成する鉱物間に反応がおこり、それまでとは異なった新しい鉱物や組織が生じ、岩石の性質が変化する。このようにして生成した岩石が変成岩である。

[橋本光男・村田明広]

産状




 

 

 ()


化学組成




(1) ()Al2O3K2OCaOMgO()()()()

(2) SiO2FeO

(3) ()()

(4) CaCO3

(5) 

(6) ()


組織




(1)() ()

(2)() 

(3)() 

(4)() ()()


種類




(1) () 

(2) ()

(3) ()

(4) ()()

(5) 

(6)() ()

(7) ()

(8) 

(9) ()

(10) 使

(11) 1()pyro

 2003004006007001


マイロナイト


()


ミグマタイト





衝撃変成岩


()100



196619871994鹿9 1997西2000

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改訂新版 世界大百科事典 「変成岩」の意味・わかりやすい解説

変成岩 (へんせいがん)
metamorphic rock




 

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「変成岩」の意味・わかりやすい解説

変成岩
へんせいがん
metamorphic rock

 
2 ()  ()   

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化学辞典 第2版 「変成岩」の解説

変成岩
ヘンセイガン
metamorphic rock



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百科事典マイペディア 「変成岩」の意味・わかりやすい解説

変成岩【へんせいがん】

既存の堆積岩や火成岩が高温・高圧などの新しい物理条件のもとで変化し再結晶してできた岩石。堆積物が地下深部に埋没し,高圧・高温の条件下で,さらに褶曲(しゅうきょく)に伴う偏圧をうけてできるもの(広域変成岩)がいちばん多いが,火成岩体との接触部に高熱の影響でできるもの(接触変成岩。熱変成岩ともいう)や断層運動などで圧砕されたもの(動力変成岩)がある。
→関連項目岩石

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岩石学辞典 「変成岩」の解説

変成岩

岩石を火成岩,堆積岩,変成岩と大別した一つで,既存の岩石が直接液体状態を経ることなしに,物理的条件または化学的条件が変化した結果,鉱物および構造が条件に適応して形成された岩石[Lyell : 1833].ネプチュノプルトニック岩(neptunoplutonic rocks)[Prevost : 1839],メタモルフォライト(metamorpholite)[Loewinson-Lessing : 1933].

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世界大百科事典(旧版)内の変成岩の言及

【岩石】より


() 31862B.von Cotta

【深成岩】より



※「変成岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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