出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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…共属の感情が強くて一体感や〈われわれ意識〉(we‐feeling,成員が自覚的に集団それ自体を一つの主体として意識するところに生ずる共通の感覚)をもつ集団もあるし,それが弱い集団もある。集団成員の数が少ない小集団(最小は夫婦のような2人集団)もあれば,国のように多数の人々を含む大集団もある。このように具体的な集団は千差万別であるが,集団の本質は,人々の間で目標をめざす共同性があることであり,人々の活動を調整する仕組みと人々の感情的融合とが存在しているということである。…
…企業における経営参加の方法の一つで,おおむね10人以下の小集団を従業員に構成させるようにし,その自主的な共同活動を通じて労働意欲を高め,企業の目的を有効に達成しようとするものである。本来,小集団small groupとは,少人数のメンバーで対面接触による確かなコミュニケーションを重ね,目標を共有する継続的な活動を通じ,相互受容関係を深めていくものであると定義されるが,企業のなかで小集団活動が関心を高めている理由としては,このような小集団の性質にもとづき,(1)チーム効率を十分に発揮して生産性向上,経営の効率化に結びつけることができる,(2)従業員の意見や考え方が経営に反映され,働きがいを生みだすことができる,(3)小集団のなかで自己をふりかえり,相互啓発を促進することができる,などがあげられ,組織のニーズと個のニーズを統合する活動となっている。…
※「小集団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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