岡田時彦(読み)おかだときひこ

改訂新版 世界大百科事典 「岡田時彦」の意味・わかりやすい解説

岡田時彦 (おかだときひこ)
生没年:1903-34(明治36-昭和9)


1920192119251927192929退19291930193131退193334

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新撰 芸能人物事典 明治~平成 「岡田時彦」の解説

岡田 時彦
オカダ トキヒコ

 








 



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9116 (1934)



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      (  0906)


 

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「岡田時彦」の解説

岡田 時彦
オカダ トキヒコ

大正・昭和期の俳優



生年
明治36(1903)年2月18日

没年
昭和9(1934)年1月16日

出生地
東京・神田

本名
高橋 栄一

学歴〔年〕
逗子開成中学中退

経歴
大正から昭和のはじめに美男映画スターとして人気を集めた。逗子開成中学時代から映画に熱中、文豪谷崎潤一郎の推薦で大正8年大正活映に入社。映画「アマチュア倶楽部」「葛飾砂子」に出演。14年日活に入り、溝口健二の「慈悲心鳥」「紙人形春の囁き」に出演、映画雑誌の人気スター投票でナンバーワンとなる。その後、松竹に移籍し、美貌と持ち前の才気でトップスターの座を占め、鈴木伝明、高田稔とともに松竹の三羽烏と呼ばれた。昭和8年不二映画の「滝の白糸」で入江たか子と共演したが、9年結核のため早世した。女優の岡田茉莉子はその遺児。

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百科事典マイペディア 「岡田時彦」の意味・わかりやすい解説

岡田時彦【おかだときひこ】

映画俳優。本名高橋英一。東京生れ。1920年大正活映の俳優養成所に入り,同年《アマチュア倶楽部》でデビュー。日活の《彼をめぐる五人の女》(1927年)等でモダンな二枚目の地位を固めた。松竹では小津安二郎作品に出演,溝口健二の《滝の白糸》(1933年)を最後に死去。女優岡田茉莉子は娘。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「岡田時彦」の意味・わかりやすい解説

岡田時彦
おかだときひこ
(1903―1934)

映画俳優。本名高橋英一。東京生まれ。1920年(大正9)大正活映の俳優養成所に入り、『アマチュア倶楽部(くらぶ)』(1920)でデビューした。映画芸術協会、マキノ映画を経て日活へ入社、『紙人形春の囁(ささや)き』(1926)、『彼をめぐる五人の女』(1927)など名作に出演した。美しい風貌(ふうぼう)と繊細な感覚の持ち主で、二枚目スターとして一世を風靡(ふうび)した。のち松竹など各社で『東京の合唱』(1931)、『滝の白糸』(1933)などに出演したが、30歳で死去。女優岡田茉莉子(まりこ)(1933― )の父である。

[長崎 一]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡田時彦」の解説

岡田時彦 おかだ-ときひこ

1903-1934 大正-昭和時代前期の映画俳優。
明治36年2月18日生まれ。岡田茉莉子(まりこ)の父。大正8年谷崎潤一郎のすすめで大正活映に入社。「アマチュア倶楽部(クラブ)」でデビュー。昭和4年松竹にうつる。小津安二郎監督の「東京の合唱」,溝口健二監督の「滝の白糸」などに出演した。昭和9年1月16日死去。32歳。東京出身。本名は高橋英一。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岡田時彦」の意味・わかりやすい解説

岡田時彦
おかだときひこ

[生]1903.2.18. 東京
[没]1934.1.16.
映画俳優。本名高橋英一。大正から昭和にかけてモダンな二枚目スターとして知られた。

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367日誕生日大事典 「岡田時彦」の解説

岡田 時彦 (おかだ ときひこ)

生年月日:1903年2月18日
大正時代;昭和時代の映画俳優
1934年没

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世界大百科事典(旧版)内の岡田時彦の言及

【阿部豊】より


︿︿︿調()(1926)(1926)(1927)︿︿

【東京の合唱】より

…脚本は野田高梧,撮影と編集は茂原英朗という常連スタッフ。子どもっぽい正義感から失職したサラリーマン(岡田時彦)が妻(八雲恵美子)と2人の子どもをかかえて苦労するさまを描いた。〈小市民映画〉の最初の成功作で,冒頭に田舎で過ごした中学時代の挿話を置き,その時の教師(斎藤達雄)が東京でカレーライス屋を開いていて,主人公一家の窮状を救うという構成は,同級生の交歓(このカレー屋で先生を囲んでクラス会が開かれる)という主題とともに,中期の小津作品が完成に近づいたことを示している。…

※「岡田時彦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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