常平倉(読み)ジョウヘイソウ(英語表記)cháng píng cāng

デジタル大辞泉 「常平倉」の意味・読み・例文・類語

じょうへい‐そう〔ジヤウヘイサウ〕【常平倉】

 
調()()  

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精選版 日本国語大辞典 「常平倉」の意味・読み・例文・類語

じょうへい‐そうジャウヘイサウ【常平倉】

 

(一)  
(二) 
(一)[](1477)
(二)[]
(三) ()=調
(一)[](759)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「常平倉」の意味・わかりやすい解説

常平倉 (じょうへいそう)
cháng píng cāng


調

54西265-3168061調9923998-1022


7593調調7712退
 調187882

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「常平倉」の意味・わかりやすい解説

常平倉
じょうへいそう

奈良・平安時代および江戸時代に、主として米の価格を調節するために設けられた備荒貯穀の倉庫。元来は古代中国で発達したもので、豊年で米価が安いときには買い入れて貯蓄し、凶年で米価が高いときにはこれを放出して、人民の生活を安定させるという常平法によって設けられたもの。

[平田耿二]

日本


()7593()()調()()7712調()()()()()


中国


調()268()()1006()()()()()164461()993


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山川 日本史小辞典 改訂新版 「常平倉」の解説

常平倉
じょうへいそう


1調759(3)()()771(2)910調

2調()()鹿

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「常平倉」の意味・わかりやすい解説

常平倉
じょうへいそう

(1) 中国において物価調節のために設けられた穀倉。常平の名は漢の五鳳4 (前 54) 年初出するが軍糧の貯蔵にすぎず,豊凶互いに融通する意味の常平倉は,晋の泰始4 (268) 年が初めである。隋,唐時代にも行われ,宋代では,淳化3 (992) 年京畿が豊作で米価が下落したとき,京城の四門で市価より高く買上げて凶年にそなえることにし,この倉を常平倉といい,のち各地に設けられた。明・清時代には,社倉,義倉が発達したので,常平倉はふるわなかった。 (2) 日本でも天平宝字3 (759) 年5月穀価安定のため藤原仲麻呂の建議によって設置された。この制度も奈良時代末期にはくずれ,平安時代に再興が試みられたが,実効はなかった。 (→義倉 )

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百科事典マイペディア 「常平倉」の意味・わかりやすい解説

常平倉【じょうへいそう】

 
調調759  

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旺文社世界史事典 三訂版 「常平倉」の解説

常平倉
じょうへいそう

中国で,物価調整のために国家が設置した倉庫。おもに穀物を扱った
西晋 (せいしん) 代の268年に凶作地を救済する目的で設立されたのが始まり。古代社会の動揺につれて,806年義倉 (ぎそう) に改組。北宋では,首都・州・郡に多く設けられ,南宋以後は社倉 (しやそう) に代えられる傾向が強く,地方別に孤立した。元から清までの間は,地方政庁に属する倉として各県に置かれたが,官僚・地主・大商人を利する機関に転落し,中華民国以後はすたれた。

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旺文社日本史事典 三訂版 「常平倉」の解説

常平倉
じょうへいそう

凶作に備えて穀物を貯蔵する倉
奈良中期の759年設立。穀物価格を安定させるため,政府が穀物を貯蓄し,穀価の高低に応じてこれを売買した。平安中期以後廃絶。江戸時代に水戸・薩摩・会津などの諸藩で活用された。義倉 (ぎそう) ・社倉 (しやそう) とともに三倉という。

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世界大百科事典(旧版)内の常平倉の言及

【囲米】より

…このほか米価対策として行われた囲米として,(1)幕領年貢収納量がピークに達した宝暦年間(1751‐64)に,諸大名にたいし1万石につき籾1000俵の囲置きを命じた例,(2)寛政(1789‐1801)初年に幕領農村に郷倉を設置したり,江戸・大坂に籾蔵を建てるなどして,農民・町人に貯籾を命じ,凶作時の夫食(ぶじき)・救米の備えとした例,(3)低米価に悩んだ文化年間(1804‐18)に,大坂の豪商に囲米を命じ米価引上げを図った例などがある。また備荒貯穀として独自な囲米制度を採用している藩も多く,水戸藩の常平倉,会津藩の社倉,米沢藩の義倉などは著名である。【大口 勇次郎】。…

【飢饉】より


759(3)(調)

【平準署】より

…奈良時代に諸国の常平倉(じようへいそう)を管理するために中央に置かれた物価を調節する役所。常平倉は豊年や秋期の米価の安い時期に購入して蓄え,米価が高騰すると市価より安く放出して米価を安定させ,得られた利潤で京より帰る運脚夫の飢えを救うために設けられた。…

※「常平倉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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