弾左衛門(読み)ダンザエモン

デジタル大辞泉 「弾左衛門」の意味・読み・例文・類語

だんざえもん〔ダンザヱモン〕【弾左衛門】

江戸時代関八州および陸奥甲斐伊豆駿河の12か国のえた非人を支配したかしら代々の称。江戸に拠点を置いた。

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精選版 日本国語大辞典 「弾左衛門」の意味・読み・例文・類語

だん‐ざえもん‥ザヱモン【弾左衛門】

 

(一)   駿
(一)[] ︿(1675)
 

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改訂新版 世界大百科事典 「弾左衛門」の意味・わかりやすい解説

弾左衛門 (だんざえもん)


︿駿13

 沿411809︿28︿

 ︿︿17227︿

 131221866500︿

 ︿︿︿︿18671868115︿︿︿︿65︿︿︿西︿18714︿89

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「弾左衛門」の意味・わかりやすい解説

弾左衛門
だんざえもん


()()駿()()12()()()()()17227()()()()3000180012()5664199561



 1983

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百科事典マイペディア 「弾左衛門」の意味・わかりやすい解説

弾左衛門【だんざえもん】

江戸時代,江戸市中および関東周辺12ヵ国にまたがる賤民身分の人びと(えた非人・猿飼(さるかい)など)を統轄した〈穢多頭〉。出自や来歴はつまびらかでないが,江戸時代初めに幕府から関東における賤民身分取締りの特権を与えられたものと推定され,17世紀の中ごろにはその地歩が確定,江戸中期から支配地域がしだいに拡大したものとみられる。寛政年間(1789年−1801年)の〈弾左衛門書上〉によると支配数はえた5664軒・非人1995小屋・猿飼61軒に及んでいる。弾左衛門の居所は当初江戸日本橋室町にあったが,のち浅草に移されたと伝え,新町(弾左衛門の支配場で囲内という)に定着,幕末に及んだ。弾左衛門は支配下の賤民部落への徴税権をもち,また皮革および灯心の製造販売の独占的特権を幕府から認められ,その収入は莫大な額に上った。一方これらの特権の代償として,幕府の必要とする陣太鼓・御太鼓をはじめ,絆網など一切の皮革類を無償で提出,また幕府の必要とする灯心をすべて貢納した。そのほか幕府の刑政上の末端的役割を担っていた。幕末の長州戦争のとき幕府の征長軍に500名の軍夫を提供するなどの協力を行い,直属の手下65名とともに幕命によって〈平人〉へ身分を引上げられた(弾内記身分引上一件)。
→関連項目猿回し被差別部落

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「弾左衛門」の意味・わかりやすい解説

弾左衛門
だんざえもん

 
 () 駿 ()  7700  

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「弾左衛門」の解説

弾左衛門(初代) だんざえもん

?-? 江戸時代前期の穢多(えた)頭。
徳川家康につかえ,幕府の威光のもとに関八州と伊豆(いず)全域および駿河(するが),甲斐(かい),陸奥(むつ)の一部の穢多(長吏)・非人を支配した。皮革・灯心の製造・専売の特権をもち,幕府から被差別民衆に対する徴税権,司法権をゆだねられていた。代々弾左衛門を襲名。名は集房。

弾左衛門(13代) だんざえもん

弾直樹(だん-なおき)

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世界大百科事典(旧版)内の弾左衛門の言及

【源頼朝】より

…なぜならば,北畠の声聞師というのは北畠散所(さんじよ)を根拠地として活動した当代の賤民的雑芸者の集団であるが,それとの歴史的連関はさておくとして,江戸時代の身分制で賤民身分の中核にすえられた〈えた〉が,〈えた〉としての権益を主張するための根本的な〈証文〉として受け伝え,保持していた文書(名称は種々あるが,こんにちでは《河原巻物(かわらまきもの)》と総称されている)に,源頼朝から引き立てられて御用をつとめたのが始まりであると由来を説きおこすのが通例だからである。たとえば,江戸浅草の〈穢多頭(えたがしら)〉弾左衛門(だんざえもん)家伝来の《頼朝卿御朱印の写(うつし)》では,1180年9月に〈鎌倉長吏(ちようり)弾左衛門藤原頼兼(ふじわらのよりかね)〉が頼朝の朱印状により,長吏,座頭(ざとう),舞々(まいまい),猿楽(さるがく),陰陽師(おんみようじ)など各種の職業の支配権を得たという。 この種の文書が偽文書であることは,すでに明らかにされているが,なぜ〈源頼朝〉が〈えた〉の由緒意識の中心にあったのかは,解明されつくしたとはいいがたい。…

※「弾左衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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