一族(読み)イチゾク

デジタル大辞泉 「一族」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぞく【一族】

 

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精選版 日本国語大辞典 「一族」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ぞう【一族】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぞう」は「ぞく(族)」の変化したもの ) 一族(いちぞく)。同じ血筋。同族。一門。
    1. [初出の実例]「いかでかのひとぞうにおぼえ給らむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)

いち‐ぞく【一族】

  1. 〘 名詞 〙 一つの血筋につながりのある者。同族。血族。
    1. [初出の実例]「九条殿一族参上之時」(出典:雲図抄(1115‐18頃)四月)
    2. [その他の文献]〔国語‐周語・上〕

いち‐ぞう【一族】

  1. 〘 名詞 〙 「いちぞく(一族)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「平家の一族(ゾウ)のみいよいよ時の花をかざしそへて」(出典増鏡(1368‐76頃)一)

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改訂新版 世界大百科事典 「一族」の意味・わかりやすい解説

一族 (いちぞく)


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世界大百科事典(旧版)内の一族の言及

【一門】より



【氏族】より


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【家格】より


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【家中】より


[中世]
 室町・戦国時代以後の武家文書の中で,よくあらわれてくる用語であって,例えば,戦国大名の一族,被官および新参の者等をひっくるめて〈何々家中衆〉〈何々御家中〉とよんでいたのが,それにあたる。南北朝時代よりも以前の社会では,一族の惣領とその一族員との関係は,一種共和的な性格をもった族縁共同体ともよばれるべき存在であったが,南北朝・室町時代に進むにつれて,一族の当主はその一族員をも,他の被官クラスの人々すべてに準じて,自己の家臣として位置づける方向を明らかにしはじめ,そこに,南北朝時代以降の武士団に特徴的な,いわゆる家臣団の編成が進んだのである。…

【親類】より

…とくに村落社会内部での通婚がきわめて多い西南日本の内婚的村落(対馬,五島,奄美など)においては,伝統的に同族が形成されず自己中心的親族組織である親類が重要な意味をもっていたのである。親族【上野 和男】
[中世の親類]
 中世の族縁集団を整理してみると,一族と親類という二つの集団概念に分類される。一族というのは,父系原理で継承された先祖所領の共同知行体のことであり,家長ないしは嫡子を中心として結合している血縁ないし擬制血縁集団のことにほかならなかった。…

※「一族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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