掛布団（読み）カケブトン

デジタル大辞泉 「掛布団」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ぶとん【掛（け）布団】

寝るとき、からだの上にかける布団。かけぶすま。《季 冬》

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精選版 日本国語大辞典 「掛布団」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ぶとん【掛蒲団】

 

(一)〘 名詞 〙 寝るとき、からだの上に掛けるふとん。かけ。⇔敷き蒲団。︽ 季語・冬 ︾
(一)[初出の実例]﹁暑ければ別段掛け蒲団(ブトン)にも及ぶまい﹂(出典‥いさなとり︵1891︶︿幸田露伴﹀三八)
  

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世界大百科事典（旧版）内の掛布団の言及

【寝具】より


…さらに幕末になると，衿，袖のつかない長方形の夜着が生まれた。これは四周に額縁のような縁をつけたもので，敷具の蒲団と同じ形であるために(幕末までは敷蒲団も上蓆と同じ額縁つきの形であった)，夜着とよばず掛蒲団とか大蒲団とよび，敷くほうは敷蒲団とよぶようになった。しかし実際にはこうした寝具を使えたのはごく一部で，大部分の農村では薦や蓆，藁︵わら︶，藁叺︵わらかます︶，籾殻，山村ではマダ(科︵しな︶)の樹皮や籐，苧屑︵おくそ︶を詰めた夜衾，また漁村では海草を麻袋に詰めるといった，原始時代以来の寝具が使われていた。…

※「掛布団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」

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