デジタル大辞泉
「接眼レンズ」の意味・読み・例文・類語
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せつがん‐レンズ【接眼レンズ】
(一)〘 名詞 〙 ( レンズは[英語] lens ) 光学器械の、眼でのぞく側に装置されるレンズ。対物レンズで作られた像をさらに拡大する働きをもつ。接眼鏡。︹現代大辞典︵1922︶︺
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接眼レンズ
せつがんれんず
望遠鏡、顕微鏡などの肉眼で使用する光学器械において、肉眼に近い側に置かれる光学系。接眼鏡ともいう。対物レンズによって光線束の開口角または口径を小さくしたあとで、倍率をあげる働きをする。普通2枚の凸レンズからなる色消しレンズになっている。有名なものにホイヘンス接眼鏡とラムスデン接眼鏡とがある。2枚のレンズのうち対物レンズの側にあるものを視野レンズという。像の形成には大きな作用をしないが、対物レンズによって生じた像の近くに置き、光線束の光軸に対する広がりの角を小さくし、後側の対眼レンズに入るのを容易にする。この作用により、前側のレンズのない場合に比べ視野を広くする効果があるので、視野レンズといわれる。
接眼レンズ全体としての作用は、前側焦点の近くにある対物レンズによる実像を拡大して、無限遠または明視の距離において観察させる。接眼レンズの倍率は、接眼レンズの焦点距離をfeミリメートルとすると、250/feで与えられる。
﹇三宅和夫﹈
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接眼レンズ【せつがんレンズ】
対物レンズでできた実像を,拡大した虚像に変えて目に送る。ホイヘンス型︵2個の平凸レンズの凸部を前方へ向けたもの︶,ラムズデン型︵焦点距離の等しい2個の平凸レンズの凸部を向き合わせたもの︶など,種々の形式がある。
→関連項目双眼鏡
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接眼レンズ
せつがんレンズ
eye-piece; ocular
望遠鏡,双眼鏡,顕微鏡などにおいて,観測者の眼に接して,対物レンズなどによる像を拡大観察する光学レンズ系。ラムスデン,ハイゲンス,ケルナー,オルソスコピック,広視界型などがある。通常の顕微鏡用は大筒用と細筒用があり,各国共通に交換使用できる。用途により十字線,目盛り入りなどがある。
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世界大百科事典(旧版)内の接眼レンズの言及
【レンズ】より
…顕微鏡や望遠鏡の対物レンズによる拡大または縮小した空中像,投影レンズによるスクリーン面への投影,写真レンズによるフィルム面への記録などである。しかし一部には拡大鏡や接眼レンズのように拡大した虚像を作ってその像を目の網膜に結ばせるものもある。レンズの結像性能を表す量に解像力や分解能がある。…
※「接眼レンズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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