暹羅（読み）シャム

デジタル大辞泉 「暹羅」の意味・読み・例文・類語

シャム（Siam）

 
タイ国の旧称。シャムロ。
[補説]暹国と羅国が合したので﹁暹羅﹂とも書く。  

シャムロ

「シャム」に同じ。
[補説]「暹羅」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「暹羅」の意味・読み・例文・類語

シャムロ【暹羅】

  1. [ 1 ] シャム（タイ）の古称。暹国と羅国が合体して一国を形成し、のち暹が吸収したため、「暹羅」でシャムを表わす。
    1. [初出の実例]「しゃむろ人罷下候に付、御城へ被二召出一候」(出典：梅津政景日記‐元和七年（1621）九月朔日)
    2. [その他の文献]〔和爾雅（1688）〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. ① シャム（タイ）渡来の品物や技術などをいう。
      1. [初出の実例]「浮世染しゃむろ唐染色々に」(出典：浄瑠璃・融大臣（1692頃）二)
    2. ② 鮫(さめ)皮の一つ。
      1. [初出の実例]「暹羅(シャムロ)此も真鮫の内にては下品なる方へゆく物也」(出典：鮫皮精鑒録（1760）)
 

シャム︻暹羅︼

 

(一)[1] ( Siam ) タイの旧称。→シャムロ。
(一)[初出の実例]﹁スイヤム、︿シャム、またはシャムローともいふ。漢に暹羅と訳す。これ也﹀古の時、暹と、羅斛と、二国あり﹂(出典‥西洋紀聞︵1725頃︶中)
 (二)[2] 〘 名詞 〙
(一)① ﹁シャモ︵軍鶏︶﹂の異名。
(一)[初出の実例]﹁まことにちかきころよりしゃむと蹴あはす事はやり出て﹂(出典‥評判記・難波の㒵は伊勢の白粉︵1683頃︶二)
 (二)② ﹁シャムがわ︵暹羅革︶﹂の略。
(一)[初出の実例]﹁小人皮脂足にてはつめたく覚ゆ、しゃむはあたたかに覚ゆ﹂(出典‥随筆・我衣︵1825︶)
  

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普及版 字通 「暹羅」の読み・字形・画数・意味

【暹羅】しやむ

国の名、今のタイ国。

字通「暹」の項目を見る。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「暹羅」の意味・わかりやすい解説

暹羅
しゃむろ
Xian-luo; Hsien-lo

インドシナ半島中部にあるタイ王国の前名シャムにあてた漢字。

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