柱石（読み）チュウセキ

デジタル大辞泉 「柱石」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐せき【柱石】

 
1柱といしずえ。転じて、柱ともいしずえとも頼む人。特に国家・団体などを支える中心人物。﹁国家の柱石﹂
2 ⇒スカポライト
[類語]重鎮・首脳・幹部・要人・元老・大黒柱・実力者・有力者・大立て者・中心人物・キーパーソン  

はしら‐いし【柱石】

木柱の腐食を防ぐために柱の下に置く石。

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精選版 日本国語大辞典 「柱石」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐せき【柱石】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 柱と土台石。柱と礎(いしずえ)。柱礎。︹杜甫‐入衡州詩︺
 (三)② 柱とも礎とも頼むもの。特に国家を支える中心人物をいう。柱礎。
(一)[初出の実例]﹁依二柱石之旧基一、増二丹青之綵飾一﹂(出典‥菅家文草︵900頃︶一一・為平子内親王光妣藤原氏周忌法会願文)
 (二)﹁関東の柱石(チウセキ)摧(くだけ)ぬれば、柳営の力衰ぬと﹂(出典‥太平記︵14Ｃ後︶四〇)
 (三)[その他の文献]︹漢書‐霍光伝︺
 (四)③ ナトリウム、カルシウム、アルミニウムなどを含む珪酸塩鉱物。灰柱石とソーダ柱石との固溶体。無色や白色が多く、透明または半透明でガラス光沢を有する。正方晶系で柱状を呈し、片麻岩や結晶片岩中などに産する。スカポライト。︹英和和英地学字彙︵1914︶︺
  
 

はしら‐いし︻柱石︼

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① 柱を受ける土台石。沓石(くついし)。礎石。︹日本建築辞彙︵1906︶︺
 (三)② ①のように頼りがいのある大切な人。
(一)[初出の実例]﹁過給ふ庄屋村中のはしら石﹂(出典‥雑俳・足揃︵1704︶)
  

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普及版 字通 「柱石」の読み・字形・画数・意味

【柱石】ちゆうせき

 
礎。柱石ともすべき人。︹漢書、元后伝︺︵王商︶、行ひ篤く、威重り。位、將相を(へ)たり。國家石の臣なり。
字通﹁柱﹂の項目を見る。
  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「柱石」の意味・わかりやすい解説

柱石
ちゅうせき

→スカポライト

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世界大百科事典（旧版）内の柱石の言及

【スカポライト】より

…マリアライトmarialite(Ma)Na4Al3Si9O24Clとメイオナイトmeionite(Me)Ca4Al6Si6O24CO3を端成分とする固溶体鉱物の総称。柱石ともいう。Me成分の割合に応じてMex(x＝0～100)で表し，Me0～Me20をマリアライト，Me20～Me50をディパイヤdipyre,Me50～Me80をミッゾナイトmizzonite,Me80～Me100をメイオナイトと呼ぶ。…

※「柱石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」

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