死者の書(読み)シシャノショ(英語表記)Book of the Dead

翻訳|Book of the Dead

デジタル大辞泉 「死者の書」の意味・読み・例文・類語

ししゃのしょ【死者の書】

 
The Book of the Dead1611
141939181943
172005709  

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精選版 日本国語大辞典 「死者の書」の意味・読み・例文・類語

ししゃのしょ【死者の書】

 

(一)( [] r'. w nw pr.t m krw [] The Book of the Dead ) ()
 

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改訂新版 世界大百科事典 「死者の書」の意味・わかりやすい解説

死者の書 (ししゃのしょ)
Book of the Dead


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 ︿︿125306︿18


死者の書 (ししゃのしょ)


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「死者の書」の意味・わかりやすい解説

死者の書(折口信夫の小説)
ししゃのしょ


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死者の書(宗教文書)
ししゃのしょ

古代エジプト新王国時代(前1567ころ~前1085ころ)以降、棺の中のミイラとともに副葬された宗教文書。古王国時代のピラミッド・テキスト、中王国時代のコフィン・テキストと同系統のもので、パピルスの巻物や皮革に教訓や呪文(じゅもん)を図説とともに記したもの。エジプト学者バッジによって190章に分類されている。それは、神々への賛歌、死者の再生復活に必要な教え、死者を邪悪なものから守る呪文などから構成されている。なかでも有名なのは「罪の否定告白」とよばれる死者の裁判の図を描いた第125章で、来世で永遠の生命を受けることを信じた古代エジプト人の死生観を知るうえでの貴重な資料である。普通は注文に応じてつくられたが、葬具店でも販売されていた。

[吉村作治]


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百科事典マイペディア 「死者の書」の意味・わかりやすい解説

死者の書【ししゃのしょ】

古代エジプトの新王国時代(前16世紀)以降に作られた葬礼文書。英語でBook of the Dead。死者の魂がオシリスの裁きの庭で行うべきこと,冥界の生活で注意すべきことなどが祈祷文,呪文(じゆもん)の形でパピルスに記されている。古王国時代のピラミッドの墓室の壁に書かれた〈ピラミッド・テキスト〉,中王国時代の〈コフィン・テキスト(棺柩文)〉に続くもので,美麗な挿絵を伴うものもある。《アニのパピルス》(第18王朝)は特に有名。なお,バルド・トエ・ドルを〈チベットの死者の書〉と称することがある。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「死者の書」の解説

死者の書(ししゃのしょ)
Book of the Dead


()42()125

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「死者の書」の意味・わかりやすい解説

死者の書
ししゃのしょ
Book of the Dead

 
 ()   

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旺文社世界史事典 三訂版 「死者の書」の解説

死者の書
ししゃのしょ
Book of the Dead

古代エジプトの新王国(前16〜前11世紀)以後,棺の中のミイラとともに副葬された,死後の世界の案内書
古王国時代のピラミッド−テキストに始まるもので,パピルスの巻きものや皮革に記された。古代エジプト人の来世観を知るのに貴重である。

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とっさの日本語便利帳 「死者の書」の解説

死者の書

古代エジプト人が、昇天してオシリス神になるため、パピルスに死者の生前の行状などを呪文として記して棺に収めた葬礼文書。中王国時代以降、ファラオ(王)以外の者もオシリス神になれるとされ、一般化した。

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世界大百科事典(旧版)内の死者の書の言及

【バルド・トエ・ドル】より

…チベットの密教文献。〈エジプトの“死者の書”〉に対して〈チベットの“死者の書”〉と通称される。正式の題名は《“安寧神と忿怒神を観想することにより自己を解脱させる深遠なる宗教書”の中より,中有(ちゆうう)(バルド)の状態での聴聞(トエ)による大解脱(ドル)》。…

【アヌビス】より


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【死】より

…死後の霊の旅と再生についての,もっとも体系的な思想をもっていたのは,古代エジプト人やチベット人であるが,それはシャマニズムと宗教(仏教,ヒンドゥー教,イスラム教,ジャイナ教,キリスト教)のあるところに普遍的に存在するものである。しかし,墓や〈死者の書〉に描かれた死者や死の支配者および彼岸のイメージは,造形的に独立した〈死〉の図像としてはとらえがたい。エジプトの壁画では,死者は冥界の神オシリスか太陽神アメン・ラーの支配下にあって,自分の生前の行為によって善悪の審判を受け,最終的には魂が祝福された永生の状態に入ることを祈念するプロセスが描かれている。…

【終末観】より


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【パピルス文書】より


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【臨終】より

…この危機的な時期をめぐって,死の受入れと死のみとりに関するさまざまな慣習と文化が生みだされた。死を迎えることの意味を説いた古い文献としては,エジプトやチベットで作られた〈死者の書〉が知られているが,それはかならずしも臨終時の問題に焦点を合わせたものではない。これに対して西欧では,中世末に〈アルス・モリエンディ(往生術)〉として知られる文献が書かれ,臨終を迎える者のための心得が説かれた。…

【死者の書】より


︿︿使使1842C.R.Lepsius192

※「死者の書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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