デジタル大辞泉 「治安」の意味・読み・例文・類語 ち‐あん【治安】 世の中が治まって安らかなこと。社会の秩序・安寧が保たれていること。「治安を維持する」[類語]公安・保安・防犯・セキュリティー じあん〔ヂアン〕【治安】 平安中期、後一条天皇の時の年号。1021年2月2日~1024年7月13日。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「治安」の意味・読み・例文・類語 ち‐あん【治安】 (一)[1] 〘 名詞 〙 世の中が治まってやすらかなこと。また、世の中をやすらかに治めること。犯罪などを防ぎ、社会の安寧秩序を保つこと。 (一)[初出の実例]﹁為倩二陽春新調奏一、宮商自有二治安声一﹂(出典‥本朝麗藻︵1010か︶上・暮春侍宴左丞相東三条第同賦度水落花舞︿藤原公任﹀) (二)﹁夫幕府の任たるや内は、皇国を治安(チアン)なさしめ﹂(出典‥近世紀聞︵1875‐81︶︿染崎延房﹀四) (三)[その他の文献]︹史記‐孝文本紀︺ (二)[2] ⇒じあん︵治安︶ じあんヂアン︻治安︼ (一)平安時代、後一条天皇の治世の年号。寛仁五年︵一〇二一︶二月二日、辛酉革命により改元。関白は藤原頼通。治安四年︵一〇二四︶七月一三日、万寿と改元。出典は﹁前漢書‐賈誼伝﹂の﹁陛下何不壱令臣得孰数之於前、因陳治安策、試詳択焉﹂。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「治安」の読み・字形・画数・意味 【治安】ちあん 治まって安定している。︹史記、文帝紀︺古(いにしへ)殷・の國を(たも)つや、治安なること皆千餘。古の天下をつ、焉(こ)れより長きは(な)し。此のを用ふればなり。嗣を立つるに必ず子とするは、從(よ)りて來るし。 字通﹁治﹂の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
日本の元号がわかる事典 「治安」の解説 じあん【治安】 日本の元号︵年号︶。平安時代の1021年から1024年まで、後一条(ごいちじょう)天皇の代の元号。前元号は寛仁(かんにん)。次元号は万寿(まんじゅ)。1021年︵寛仁5︶2月2日改元。1021年は天命が改まる年︵王朝が交代する革命の年︶とされる辛酉(しんゆう)にあたることから、応和(おうわ)の改元の先例にならって行われた︵辛酉改元︶。﹃漢書(かんじょ)﹄を出典とする命名。◇﹁ちあん﹂とも読む。 ちあん【治安】 ⇒治安(じあん) 出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「治安」の意味・わかりやすい解説 治安ちあん 警察,軍隊などの強制力によって反乱や暴動などの社会的混乱を鎮圧し,さらに殺人,強盗,放火などの犯罪を取締ることによって国家社会の安寧秩序を保つこと。治安は社会生活上欠くことのできない重要な国家機能の一つであるが,反面,支配層がみずからの支配を維持し,反抗者を弾圧するために政治的に利用することがあり,警察力発動の根拠として治安の名が乱用されることがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報