日本大百科全書(ニッポニカ) 「田中角栄内閣」の意味・わかりやすい解説
田中角栄内閣
たなかかくえいないかく
昭和期に田中角栄を首班として組織された第一、第二次にわたる内閣。
[編集部]
第一次
第二次
︵1972.12.22~1974.12.9 昭和47~49︶
1972年12月の総選挙で敗退したのち成立。列島改造論は土地投機、インフレに拍車をかけ、1973年のオイル・ショックで破綻(はたん)、角栄ブームは急速に消滅した。1973年小選挙区制導入を図るが、反対闘争の盛り上がりの前に断念、1974年の東南アジア訪問では反日デモの洗礼を受けるなど苦境にたたされた。1974年7月の参院選では空前の金権選挙にもかかわらず大敗北、野党の金権批判、三木武夫(みきたけお)・福田赳夫両閣僚の辞任、そして田中金脈問題により11月26日退陣を表明、総辞職に追い込まれた。
﹇伊藤 悟﹈
﹃早坂茂三著﹃田中角栄回想録﹄︵集英社文庫︶﹄
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