細雪(読み)ササメユキ

デジタル大辞泉 「細雪」の意味・読み・例文・類語

ささめ‐ゆき【細雪】

こまかい雪。また、まばらに降る雪。 冬》
[補説]書名別項。→細雪
[類語]粉雪みぞれ氷雨あられひょう白雪はくせつ白雪しらゆきダイヤモンドダスト淡雪綿雪牡丹雪締まり雪ざらめ雪小雪風花大雪豪雪どか雪吹雪吹雪く地吹雪雪嵐暴風雪ブリザード雪煙初雪新雪積雪根雪万年雪深雪しんせつ深雪みゆき残雪春雪
 

 
182319431948  

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精選版 日本国語大辞典 「細雪」の意味・読み・例文・類語

ささめ‐ゆき【細雪】

 

(一)[1]      
(一)[]宿(1438)
(二)[2] ()
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「細雪」の意味・わかりやすい解説

細雪
ささめゆき


()194318131944 194722310464748

 ()()3519371941婿()()()2()()()()19501959()19833


映画


31195025()189519771925()19121992()191319851959()19011986()1936 1983姿()1941 ()()姿2()190319913()19212002




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改訂新版 世界大百科事典 「細雪」の意味・わかりやすい解説

細雪 (ささめゆき)

谷崎潤一郎の長編小説。1943年(昭和18)の《中央公論》誌上に最初の2回分が掲載されたが,軍部の圧力によって中断。第2次世界大戦中の時局性と戦後の困難を越えて執筆が続けられ,戦後の46年から48年にかけて,上・中・下3巻が刊行された。作者の3人目の妻松子夫人の生家森田家をモデルにした作品といわれ,大阪船場(せんば)の旧家蒔岡(まきおか)家の4人姉妹の生活を,作者自身を思わせる主人公貞之助の視点を主として描いてゆく。一編の中心になるのは,なぜか縁遠い同家の三女雪子をめぐるいくつかの縁談の物語であり,この古風な女性のかたわらに,自力で次々と恋人を見つける型破りな四女妙子の物語が配される。昭和11年にはじまり,昭和16年,雪子の結婚で終わるこの小説には,折口信夫がかつて《源氏物語》〈芦屋の巻〉と評したように,日本の四季の風物と女性たちの運命とがたくみにあやどられ,みごとな昭和の風俗絵巻が織り上げられている。
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デジタル大辞泉プラス 「細雪」の解説

細雪〔小説〕

 
419431948194731
1950寿
1959
198338  

細雪〔曲名〕

日本のポピュラー音楽。歌は男性演歌歌手、五木ひろし。1983年発売。作詞:吉岡治、作曲:市川昭介。

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百科事典マイペディア 「細雪」の意味・わかりやすい解説

細雪【ささめゆき】

 
19431948()()4
 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細雪」の意味・わかりやすい解説

細雪
ささめゆき

谷崎潤一郎の長編小説。 1943~48年作。 36年から 41年までの,大阪船場の格式ある旧家を舞台に,4人姉妹のそれぞれの命運をたどりながら,天災や戦争の影響で次第に変ってゆく生活のなかでなお続けられる花見,蛍狩り,月見など伝統的な風俗を描き,上方文化の洗練美を彷彿させる。作者の耽美主義の到達点を示す作品で,第2次世界大戦中に発禁処分を受け,完成は戦後に持越された。

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普及版 字通 「細雪」の読み・字形・画数・意味

【細雪】さいせつ

ささめ雪。

字通「細」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の細雪の言及

【轟夕起子】より

… 吉川英治原作の《宮本武蔵》の最初の映画化(1937)がデビュー作で,片岡千恵蔵の武蔵を相手にかれんなお通の役を演じ,トルコに代わってお通さんの愛称でたちまち人気スターになった。しがない老サラリーマン(小杉勇)のやさしく明るい娘を演じた《限りなき前進》(1937)から《キャラコさん》(1939),《暢気眼鏡》(1940)などをへて,杉浦幸雄が轟夕起子その人をモデルにして描いたというホームコメディ的な人気連載漫画の映画化《ハナ子さん》(1943,主題歌《お使ひは自転車に乗って》も歌って大ヒットした)に至るまで,〈天性の明るさ〉を持ち味にした明朗ではつらつとした娘役が専門の彼女であったが,のち,40年に結婚(1950年離婚)したマキノ正博監督による,田村泰次郎の〈肉体文学〉の映画化で主題歌《あんな女と誰が言う》も歌って大ヒットした《肉体の門》(1948)の娼婦関東小政や,谷崎潤一郎のベストセラー小説の映画化《細雪》(1950)の次女幸子といった異色のキャラクターを演じた。53年,島耕二監督と再婚(1965年離婚),その後は一転して《青春怪談》(1955)から《陽のあたる坂道》(1958),《男の紋章》(1963)に至る〈ふとったお母さん〉のイメージが強い。…

※「細雪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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