病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「解熱鎮痛剤・総合感冒剤」の解説
解熱鎮痛剤・総合感冒剤
脳の視しし床ょう下か部ぶにある体温中枢にはたらきかけて熱の発生を抑える一方、体からの熱の放散を促す作用があるのが解熱剤です。また、ふつう鎮痛剤といわれるのは、おもに頭痛、関節痛、生理痛などに効く薬で、痛覚中枢の興奮を鎮めて痛みを抑えます。炎症をおこす物質の発生を抑えて、炎症に伴う痛みにも効果を現す薬もあります。
■解熱鎮痛剤 体温調節中枢と痛覚中枢はすぐ近くにあるので、熱が出ると体温調節中枢に伝えられる刺激が痛覚中枢にまで伝わって、しばしば頭痛、関節などの痛みもおこってきます。
このため、たいていの薬は解熱剤と鎮痛剤の両方を兼ねていて、解熱鎮痛剤の作用をもっています。
より効果が高く、副作用の少ない非ステロイド抗炎症剤が開発されて以来、これが解熱鎮痛剤として用いられることが多くなっています。
■総合感冒剤 感冒︵かぜ︶の症状を改善する総合感冒剤には、2種類以上の解熱剤、鎮痛剤が含まれています。2種類以上の解熱剤、鎮痛剤を配合すると、1種類単位の使用量が少なくてすみ、それだけ副作用がおこりにくく、効果も高まるからです。解熱剤、鎮痛剤のほかに、抗ヒスタミン剤とカフェイン剤などが配合された薬があります。
アニリン系解熱鎮痛剤
サリチル酸系解熱鎮痛剤
片頭痛治療剤
総合感冒剤
その他の解熱鎮痛消炎剤
オピオイド系外用鎮痛剤
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