雨月物語(読み)ウゲツモノガタリ

デジタル大辞泉 「雨月物語」の意味・読み・例文・類語

うげつものがたり【雨月物語】

 
551768517769
281953  

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精選版 日本国語大辞典 「雨月物語」の意味・読み・例文・類語

うげつものがたり【雨月物語】

 

(一)()宿
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「雨月物語」の意味・わかりやすい解説

雨月物語
うげつものがたり


()5917685()17765()()()()()宿()()()()()()()()()()9

(1) ()()()西()()姿()

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(3)宿 ()7()姿()

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映画


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56 19591969 78 西1995

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改訂新版 世界大百科事典 「雨月物語」の意味・わかりやすい解説

雨月物語 (うげつものがたり)


176857655517491766592︿︿︿宿︿︿︿︿︿︿9


雨月物語 (うげつものがたり)

溝口健二監督の映画。1953年製作。《西鶴一代女》の1952年ベネチア映画祭国際賞受賞に次いで翌年同映画祭銀獅子賞を受賞し,溝口の名を国際的に高めた。上田秋成の《雨月物語》の中の〈浅茅が宿〉と〈蛇性の淫〉に,モーパッサンの短編小説《勲章》を加えて川口松太郎が小説化したものから,依田義賢と川口が共同で脚本を書いた。溝口は上田秋成の原作を愛読していて,〈この物語の中からさまざまな幻想が頭の中に浮かび,できた映画〉だと書き残している。戦国時代を舞台に,男たちの野望の卑小さに対して女たちの生活や欲望や官能を生き生きと描いた〈女性映画〉で,妻と母の座を守りぬく女,宮木(田中絹代),娼婦に身を堕とす女,阿浜(水戸光子),現世にさまよい出て男を誘惑する女,若狭(京マチ子)という3人のヒロインについて,溝口は〈女三人を匂ひで云ひますと,普通の香,仏だんの中でじめじめと宮木。野外の墓場で盛んにくすぶってゐる安物の線香,阿浜。四畳半のあやしげな安待合の部屋や便所で匂ふ香水線香,若狭〉といっている(依田義賢あての書簡)。溝口はまた,この映画の真髄を〈芝居と詩〉ということばでいい表しており,一方では〈講談映画〉ではないリアルな戦乱の描写と生きた人間の出る〈真の時代劇〉を目ざすと同時に,深い霧につつまれた夜の琵琶湖に小舟を漕ぎ出す有名なシーンに見られるように,若き日に水墨画を修業した宮川一夫(1908-99)のカメラを通してポエティックな〈幽玄美〉を生み出すことに成功している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雨月物語」の意味・わかりやすい解説

雨月物語
うげつものがたり

 
555 (1768) 5 (76) 宿9姿 () 使  
 


 
 1953宿53 ()   

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「雨月物語」の解説

雨月物語
うげつものがたり

江戸中期の読本。5巻。上田秋成作,桂眉仙画。自序によれば1768年(明和5)成立。76年(安永5)刊。9話すべてが独自の和漢混淆文による短編の怪異譚。本邦怪異小説史上の最高傑作,かつ前期上方読本を代表する名作。漢学(医学も)の師都賀庭鐘や国学の師加藤宇万伎(うまき)の影響もあり,中国の小説や故事と日本の古典や故事を巧みに組み合わせて典拠として取り入れ,その重層的な構成のなかに人間の哀しみ・怒り・憤りといった感情を主題とし,秋成独自の文章で描写する。「日本古典文学大系」所収。

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デジタル大辞泉プラス 「雨月物語」の解説

雨月物語

 
1953Ugetsu MonogatariTales of Ugetsu8  

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旺文社日本史事典 三訂版 「雨月物語」の解説

雨月物語
うげつものがたり

江戸中期,上田秋成の読本 (よみほん)
1776年刊。5巻。日本・中国の古典に素材を求め,幻想の世界を迫真的に描いた雅文怪異小説で,9話からなる。江戸中期の文芸復興の一端をになう名作として名高い。

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世界大百科事典(旧版)内の雨月物語の言及

【怪奇映画】より


[日本の怪奇映画]
 日本の場合は,怪奇映画というよりも,被害者の怨念が,加害者(個人)やときにはその血縁者にとりつく〈怪談映画〉が主流を占め,同じたたりでも,のろわれた場所へ入りこんだ人々が恐怖を体験する欧米型(ロバート・ワイズ監督《たたり》1963,ジョン・ハフ監督《ヘルハウス》1973,など)とは対照的である。その〈怨念〉の伝統は,戦前の鈴木澄子,戦後の入江たか子主演の〈化猫〉映画から続いているが,そうした中から,溝口健二監督の《雨月物語》(1953),中川信夫監督の《東海道四谷怪談》(1959),《怪談牡丹灯籠》(1970,テレビ作品),加藤泰監督の《怪談お岩の亡霊》(1961)などが生まれた。とりわけ,中川信夫監督の《地獄》(1960)は,日本には珍しく心理的要素の濃い怪奇幻想劇である。…

【早坂文雄】より

…第2次大戦後は,清瀬保二,松平頼則らと〈新作曲派協会〉を結成し,民族主義的な交響組曲《ユーカラ》(1955)で注目された。《羅生門》(1950),《雨月物語》(1953)など映画音楽にも大きな功績を残し,また〈汎東洋主義〉の思想と様式は,武満徹らの新しい世代の作曲家に影響を与えた。主著《日本的音楽論》(1942)。…

【奇異雑談集】より

…越中で殺された足軽の亡霊が旅人に会う話,僧がにわかに女となる話,頭上に口がある女の話など奇談が多い。中国系の話では《雨月物語》の〈浅茅が宿〉〈吉備津の釜〉の原拠と同じものがある。怪談【野田 寿雄】。…

※「雨月物語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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