デジタル大辞泉 「雪沓」の意味・読み・例文・類語 ゆき‐ぐつ【雪×沓】 雪道を歩くときに履く、深いわらぐつ。《季 冬》「―も脱がで炉辺の話かな/子規」[類語]靴・シューズ・短靴・長靴・雨靴・革靴・ゴム靴・ゴム長・運動靴・ズック・どた靴・編み上げ靴・ブーツ・軍靴・藁沓・スパイク・パンプス・ハイヒール・ローヒール・ローファー・スリップオン・ミュール・スニーカー・トーシューズ・レインシューズ・オーバーシューズ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「雪沓」の意味・読み・例文・類語 ゆき‐ぐつ【雪沓】 〘 名詞 〙 雪道を歩く時に用いる深いわらぐつ。《 季語・冬 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「雪沓」の意味・わかりやすい解説 雪沓ゆきぐつ 雪道を歩くときに用いる藁(わら)製の履き物。その特色は、暖かいうえに歩きやすく、雪が浸透しない。このことばは﹃日葡(にっぽ)辞書﹄︵1603刊︶にも記されているくらいで古い。その利用地域は積雪地帯つまり東北地方から日本海沿岸地域である。稲藁を利用してつくられるので、雪沓といわずにワラグツという地方もある。この履き物は、かつては日本全体にわたって分布していたと考えられ、その形態によってジンベイ、クツ、アサグツ、フカグツの四つに分類される。ジンベイといわれるものは草鞋(わらじ)に爪掛(つまがけ)を作り付けたもの。クツは、シベ、ワラグツともいわれ爪掛のある草履で現在のスリッパ的なもの。アサグツ︵浅履︶は、スンベ、アクトシベといわれ藁製の短靴、つまり昔の沓の形態のもの。フカグツ︵深履︶は、現在の長靴に似ておりカンジキ、フンゴミともいわれ、雪中の歩行に履くものである。いずれも藁の編み方に特色がある。 ﹇遠藤 武﹈ ﹃宮本勢助著﹃民間服飾誌履物篇﹄︵1933・雄山閣︶﹄ 雪沓のおもな種類 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例