精選版 日本国語大辞典 「雲門山石窟」の意味・読み・例文・類語 うんもんさん‐せっくつ‥セキクツ【雲門山石窟】 中国山東省益都県の雲門山にある隋、唐代の石窟寺院。釈迦の坐像などが断崖に彫られている。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「雲門山石窟」の意味・わかりやすい解説 雲門山石窟うんもんざんせっくつ 中国、山東(さんとう/シャントン)省益都(えきと)の南東7.7キロメートルにある石窟寺院。山の中央部、山頂に近い所に洞門があり、雲が出入りするので雲門の名がある。その造営は、内部の壁間に刻まれた開皇︵582~600︶の年号をもつ造像記が示すように、隋(ずい)代初期に始まる。断崖(だんがい)に刻まれた巨大な﹁壽(じゅ)﹂の刻字︵明(みん)代︶を右にみて洞門を入り、山の南面に出ると、断崖に沿って5個の石窟が並ぶ。西端に唐碑があり、東に向かって並ぶ2窟が隋代、洞門近くの岩の上方に並ぶ3窟が唐代の窟である。第1窟の本尊座像はとくに有名だが、頭部を欠いている。山頂からの眺めはすばらしく、対峙(たいじ)する駝山(だざん)石窟の全貌(ぜんぼう)をみることができる。 ﹇吉村 怜﹈ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「雲門山石窟」の意味・わかりやすい解説 雲門山石窟【うんもんざんせっくつ】 中国,山東省青州の南にある山頂の断崖に彫られた5ヵ所の仏龕(ぶつがん)。隋〜唐に作られたもので,本尊・両脇侍菩薩・仁王・羅漢,内壁に小仏群が彫られ,抽象性の濃い力強い表現が特色。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報