頭血腫(読み)トウケッシュ(英語表記)Cephalohematoma

デジタル大辞泉 「頭血腫」の意味・読み・例文・類語

とう‐けっしゅ【頭血腫】

分娩の際に胎児の頭が強く圧迫されたため、頭蓋骨とうがいこつとそれを包む骨膜との間に生じた血液の塊。吸収され、数か月後に消失する。ずけっしゅ。

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精選版 日本国語大辞典 「頭血腫」の意味・読み・例文・類語

ず‐けっしゅヅ‥【頭血腫】

  1. 〘 名詞 〙 分娩の際に産道の圧迫によって胎児の頭の骨膜や硬膜頭蓋骨から離れ、そのとき血管が損傷されて生じた血腫。生後二~四日して現われ始め一週間後に最大となるが、一~三か月で吸収される。とうけっしゅ。

とう‐けっしゅ【頭血腫】

  1. 〘 名詞 〙 分娩の際に胎児の頭が強く圧迫されて、頭蓋骨と骨膜の間にできる血液の塊。

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六訂版 家庭医学大全科 「頭血腫」の解説

頭血腫
とうけっしゅ
Cephalohematoma
(子どもの病気)


 2

 23()()()()

 23穿()()

 

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

家庭医学館 「頭血腫」の解説

とうけつしゅ【頭血腫 Cephalohematoma】

 
[]
 12
 
[]
 
[]
 穿23  

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「頭血腫」の意味・わかりやすい解説

頭血腫(とうけっしゅ)
とうけっしゅ

頭血腫(ずけっしゅ)ともいい、分娩(ぶんべん)時におこる新生児の骨膜下血腫で、新生児が狭い産道を通過するときに強い圧迫を受けて頭蓋(とうがい)の変形をきたし、骨膜と頭蓋骨の間に血腫を生ずる場合をいう。表面上は単なるこぶと同じであるが、頭血腫ではその範囲が縫合線を越えることがなく、このことにより産瘤(さんりゅう)、皮下血腫、帽状腱(けん)膜下血腫と区別される。約1か月程度で吸収されるが、ときに吸収されずに広範な石灰化を残す場合もある。

[加川瑞夫]


頭血腫(ずけっしゅ)
ずけっしゅ

頭血腫

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世界大百科事典(旧版)内の頭血腫の言及

【産瘤】より

…治療の必要はない。 産瘤は似たような症状を呈する頭血腫cephalhematomaと区別しなければならない。頭血腫は頭の頂上で少し外側にできるこぶのようなふくらみで,頭の骨とそれを包む骨膜との間に起こった出血が原因である。…

【出産】より


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※「頭血腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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