顧命（読み）コメイ

デジタル大辞泉 「顧命」の意味・読み・例文・類語

こ‐めい【顧命】

１ 天子などが臨終の際に発する命令。
２ 恩情のこもった命令。

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精選版 日本国語大辞典 「顧命」の意味・読み・例文・類語

こ‐めい【顧命】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① ( ━する ) 君主や貴人が臨終の際に命令を発すること。また、その命令。
(一)[初出の実例]﹁尊儀猶如レ在二于眼前一。顧命亦忝留二于耳底一﹂(出典‥本朝文粋︵1060頃︶一四・一条院四十九日御願文︿大江匡衡﹀)
 (二)﹁儲君にゐ給ける父のみかど継体のために顧命(コメイ)しましましけるにこそ﹂(出典‥神皇正統記︵1339‐43︶中)
 (三)[その他の文献]︹書経‐顧命︺
 (三)② 温情のこもった命令。恩愛の深い命令。
(一)[初出の実例]﹁関東皆源氏の顧命(コメイ)に随て﹂(出典‥太平記︵14Ｃ後︶一一)
  

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