鳳潭(読み)ホウタン

デジタル大辞泉 「鳳潭」の意味・読み・例文・類語

ほうたん【鳳潭】

 
16541738  

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精選版 日本国語大辞典 「鳳潭」の意味・読み・例文・類語

ほうたん【鳳潭】

 

(一)
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳳潭」の意味・わかりやすい解説

鳳潭
ほうたん
(1659―1738)


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 2017919

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改訂新版 世界大百科事典 「鳳潭」の意味・わかりやすい解説

鳳潭 (ほうたん)
生没年:1659-1738(万治2-元文3)

華厳宗の学僧。摂津国池田町(大阪府)の人とも,越中国埴生村(富山県)の人ともいう。名は僧濬(そうしゆん),号は華嶺道人,幻虎道人。1674年(延宝2)瑞竜寺鉄眼禅師に就き,華厳宗復興を勧められ,その興隆を志した。以後,興福寺,東大寺で学び,93年(元禄6)京都泉涌(せんにゆう)寺で受戒し,さらに比叡山で就学した。宝永年間(1704-11)江戸に下って大聖道場で《華厳経》を講じ,諸宗学徒が参集した。生涯他宗僧侶との論争を重ね,真言宗の慧光・実詮,浄土宗の義海,同西山派の顕恵,天台宗の光謙・守一・性慶,真宗の法霖・知空・慧海・性均,日蓮宗の日達・日諦などと,相互に著書を著し応酬した。1715年(正徳5),先に京都松尾に創立した安照寺を華厳寺と改め,23年(享保8)松尾南丘松室最福寺の故地に移し,華厳の道場とした。著書は《起信論義記会本》など,華厳・三論・俱舎(くしや)・天台などに関するものがすこぶる多い。資性剛峻で仮借しなかったが,また面接すれば温情をもって人に接したという。
執筆者:

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朝日日本歴史人物事典 「鳳潭」の解説

鳳潭

没年:元文3.2.26(1738.4.14)
生年:万治2(1659)
江戸中期を代表する華厳宗の学僧。僧濬は諱。芳潭ともいう。摂津(大阪府)池田の出身。喜多宗伯の子。16歳で出家し,鉄眼道光の門下となる。八宗を兼学して多くの著作を著し,諸宗の学僧と論争する。特に華厳にすぐれ,澄観や宗密を華厳の祖師として認めず,智儼や法蔵の古義にもどることを主張した。鳳潭が比叡山延暦寺の経典講習に参加したとき,講義が難解なために聴衆がついに彼ひとりになり,講義が中止になろうとした。鳳潭は翌日,伏見人形10個を聴講席に並べ続講を請うた。彼の熱意にうたれた講師は講義を続けたという。華厳寺(京都市西京区)を創建。著書は『法華文句会抄』など。<参考文献>亀谷聖馨・河野法雲『華厳発達史』

(松尾剛次)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鳳潭」の解説

鳳潭 ほうたん

 
16591738 -
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳳潭」の意味・わかりやすい解説

鳳潭
ほうたん

[生]?
[没]元文3(1738).2.
江戸時代中期の華厳宗僧。越中の人。鉄眼禅師に師事。奈良や比叡山で諸宗の奥義をきわめ,江戸において大聖道場に華厳教学を講義し,諸宗の学者と論争した。享保8 (1723) 年華厳寺を開創して,述作と論難に努めた。主著『華厳五教章匡真鈔』『因明入正理論疏瑞源記』『倶舎論冠註』『起信論幻虎録』『法華文句会抄』『扶桑蔵外現存目録』など。

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百科事典マイペディア 「鳳潭」の意味・わかりやすい解説

鳳潭【ほうたん】

江戸中期の僧。摂津(せっつ)(一説に越中(えっちゅう))の人。鉄眼(てつげん)に禅要を受け,インド渡航を志して果たさず,華厳(けごん)宗の復興を図って,京都の松尾(まつお)に華厳寺を開創した。各派の学匠と論争し,当時論争の中心的人物であった。著書《華厳五教章匡真鈔(きょうしんしょう)》《起信論義幻虎録》など多数。

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367日誕生日大事典 「鳳潭」の解説

鳳潭 (ほうたん)

生年月日:1659年2月15日
江戸時代前期;中期の華厳宗の学僧
1738年没

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世界大百科事典(旧版)内の鳳潭の言及

【論理学】より

…因明の研究はその後日本では連綿と続けられ,多くの注釈書がつくられた。江戸中期のすぐれた学僧である鳳潭の著《因明入正理論疏瑞源記》はそうした注釈の一つとして有名である。因明論理学は,単なる理論としてでなく,奈良時代から論議のために実用としても利用されてきた。…

※「鳳潭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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