鶏鳴（読み）ケイメイ

デジタル大辞泉 「鶏鳴」の意味・読み・例文・類語

けい‐めい【鶏鳴】

 
1にわとりが鳴くこと。また、その鳴き声。﹁鶏鳴暁(あかつき)を告げる﹂
2 一番どりの鳴くころ。夜明け。明け方。
[類語]︵1︶鳴き声・囀り・初音・東天紅・雁が音・吠え声・遠吠え・嘶き・空音／︵2︶明け方・夜明け・曙・未明・明け・暁・黎明・朝明け・残夜・かわたれ時・白白明け・朝ぼらけ・有明・東(しの)雲(のめ)・払暁・早暁・薄明・夜明け前・朝まだき・朝・あした・朝方・朝っぱら・早朝・モーニング  

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精選版 日本国語大辞典 「鶏鳴」の意味・読み・例文・類語

けい‐めい【鶏鳴・&JISEF82;鳴】

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① ニワトリが鳴くこと。また、その鳴き声。
(一)[初出の実例]﹁及二鶏鳴数声一、雨漸滂沱﹂(出典‥明月記‐文治四年︵1188︶九月二九日)
 (二)[その他の文献]︹詩経‐鄭風︺
 (三)② 一番鶏(いちばんどり)が鳴くころ。午前二時ごろ。丑(うし)の時。八つ時。
(一)[初出の実例]﹁右毎年十一月上卯日鶏鳴。斎主潔斎。遙拝奉二幣於神社一﹂(出典‥延喜式︵927︶六)
 (四)③ よあけ。あけがた。
(一)[初出の実例]﹁行幸十九日夜、当日鶏鳴之間可二以候一歟﹂(出典‥後二条師通記‐寛治六年︵1092︶八月一日)
 (二)﹁すでに四更も過ぎたれば、東の陽気は是鶏明(ケイメイ)﹂(出典‥浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記︵1781︶七)
 (三)[その他の文献]︹春秋左伝‐宣公一二年︺

鶏鳴の語誌


鶏の鳴き声から転じて②③の意を生じた。また、時刻を知らせる役人のことを﹁鶏人(けいじん)﹂と呼び、鶏冠(とさか)に似せて赤頭巾をかぶったという。﹁万葉‐一〇五﹂では﹁鶏鳴﹂を﹁アカトキ﹂と訓じている。
  

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普及版 字通 「鶏鳴」の読み・字形・画数・意味

【鶏鳴】けいめい

 
朝の鶏の声。よあけ。︹史記、孟嘗君伝︺夜、函谷關に至る。～關の法、鳴きて客を出だす。～客の下坐に在るに、能く鳴を爲すり。群悉(ことごと)く鳴く。に傳︵旅券︶を發して出でしむ。
字通﹁鶏﹂の項目を見る。
  

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