色々と小ネタを考えてみました。そのメモ。いずれも多分誰もやってないか、考えている人は少ないマニアックな領域(笑)。ただし、問題のいずれかにでもピンと来た人は、一歩踏み込むと相当面白いのではないでしょうか。誰かと一緒に研究したいなぁ。
一つ目が主観的確率と認知社会心理学。選択的思考におけるバイアスの話。ベイズ理論を絡めつつ(具体的には説明が面倒なので割愛するけど)、何故に人は、統計的な確率より主観的な選択をこそ優先するか、について。
二つ目が、単位の変遷から考える認知科学史。表象や情報、モジュール、スキーマ、ユニット、アフォーダンスといった認知科学史に登場する単位の発明について。単位は、一つの科学パラダイムの核であって、単位の変遷辿るは、問題史の俯瞰に他ならないでしょう。
三つ目が、ノーマン的アフォーダンスとギブソン的アフォーダンスの違いを、宮台社会学の︿社会﹀と︿世界﹀をメタファーに、ないしは橋がかりに考察。ポイントは宮台の言う第4空間(90年代~2000年前後の郊外化・脱社会化の文脈でよく紹介されていた)。宮台の理論をアフォーダンスという言葉で見返すとまた違ったものが見えてきそうだ。
四つ目は、認知科学と哲学との関係ないしは、関係の変遷を、社会システム論(オートポイエーシス導入以降のルーマン)的に考察。つまり哲学システムからいかように認知科学システムが分離したか。社会科学の視点を認知科学史に導入する点は、﹁認知科学とパラダイム論﹂から借用。
最近、認知科学と社会システム論と現代思想の絡みから新しい人間科学のパラダイムが出せるんじゃないかとベタに思うこの頃です。ワクワクする。