■延長すべきを選んだ理由
・保護期間延長の議論とアメリカの外圧は無関係。わが国の文化の問題としての議論を、アメリカの外圧問題にすりかえようとする意図を感じる。 ・アメリカの要求は関係ない。過去の著作物の著作権から生じる収益を新たな著作物の創作に活用するほうが、過去の著作物をPDにして二次創作に供するよりも、文化の発展につながると思うから。たとえば、仮にディズニーからミッキーマウスの収益をとりあげて、新作に投下できる原資をその分、少なくさせ、ネット上や街中にミッキーのコピーや改変物をあふれさせるのと、その分の収益を新作の創作に再投下させるのと、どいtらが多くの人々に愛される作品の創造につながるか、より多くの新たなプロフェッショナルな才能が能力にふさわしい活躍の場を獲得することにつながるか。しかも、二次創作は70年でもできないわけではない。延長反対論者には、二次創作がドイツ︵1966年から70年︶やスペイン︵19世紀から80年、その後60年を経て現在70年︶において、どの程度阻害されているのかを問いたい。■保留を選んだ理由
・延長するデメリット・メリットの度合いがわからない。延長したところで、本当に著作物が守れるかが疑問︵エンフォースメントの議論︶また、クリエイティビティは既存のものを融合させたものだと思うので。著作権をより保護することはクリエイティビティの拡大を妨げかねない。よって、極力著作権の延長はさけたい。が、メリット・デメリットの度合いが明確になったところで判断したい。 ・今どきの若者らしく、結論を出すのが苦手です。 ・知財の大家の専門家である中山先生は良かった。少し考え直すことにします。久保田氏の柔軟な思考は予想外だった。■延長に反対を選んだ理由
・メリットが見当たらない。 ・著作権は著作者の活動に資するために保護されるべきもであり、その域を超えて濫用されるべきではないと考えます。 ・受益者が特定されていて、延長する根拠が薄いため。 ・一個人としてデメリットしかないので。たとえば、青空文庫で特定の作家の文豪が読めなくなる。 ・﹁欧米並み﹂が20年後には﹁メキシコに追いつけ、追い越せ﹂へ。さらにその先は﹁世界最高レベルの著作権保護﹂と際限なく拡大するのが目に見えている。現状は、国際条約違反にも当たらず、否定されるべきいわれはない。 ・理由がない。 ・次のクリエイティブを阻害するし、生命も短くなるから。 ・中山先生がおっしゃるとおり、社会全体にとってはメリットよりもデメリットのほうが大きい。 ・食料、エネルギーに続き、知の独占におyる帝国主義の圧力を感じた。人類のためにどういうシステムが必要なのか、文化庁を含め、よく検討してほしい。 ・新たなクリエイティブの障害にしかなっていない。 ・著作権を伸ばすことによるデメリットがやはり多いと感じたから。 ・ブロードバンド時代において、スピードが重要でそこから様々なビジネスモデルが生まれる。そして、モデルを作っていかなければならない時代。目の前のところだけにとらわれるのは、ビジネスの進化を遅くするため。 ・経済学的に延長することの説明がつかないから。 ・作者の死後50年もたった作品は、古典と同じ。利用されてこそ、価値がある。 ・出版社の仕事は、権利者、利用者の両面があります。その立場からは、現時点での延長は時期が早すぎます。 ・メリットが一部の著作権者にしか与えられない。■今後、話を聞いてみたい人
・クリエイターというのは、若い人が多いはずだが、そのため若いクリエイターが何を考えているのか知りたい ・同じ分野の創作者同士で、同程度の知名度で意見が分かれるような人々。 ・文学者、出版者 ・コンテンツ評価について、コンテンツ取引委員会について ・横山久芳︵学習院大学准教授︶ ・JASRAC ・白田先生 ・著作者人格権の廃止論者 ・文部科学省文化庁著作権課長および岡本薫氏 ・﹁Contents Future﹂に載っている人、規制理論に近い考え方をしている北海道大学の田村善之先生、JASRACの人、甲野課長
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