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基本的な学習は授業前に宿題として行い、学校の授業では応用力や課題学習などに注力する「反転授業」(Flipped Classroom)。2000年代から、アメリカの初等中等教育を中心に草の根的に広がり、日本でも2012年ごろから関心が高まっている。
佐賀県武雄市では、2013年秋から一部の公立小学校で試験的に導入。児童は家庭でタブレット端末を用いて予習、学校では話し合いを中心に学ぶというもので、教育の専門家や保護者の間で賛否両論が巻き起こっている。「反転授業」の効果と課題はどのようなものなのか?
僕達の授業をあらかじめ全部収録して、生徒がそれを『宿題』として観る、というのはどうだろう。実際の授業の時間はビデオを観て理解できなかった部分のフォローに使うんだよ。
(『反転授業』より引用)
講演で紹介された「反転授業」の動画
■反転授業のメリットは教室にある
こうしてアメリカの高校で始まった反転授業は、どのような効果を生んだのだろうか?
インターネットという新しいテクノロジーを使ったメリットについて、「インターネットの世界では作成も配布も簡単です。大勢の人たちに対し指導できます」とサムズさんは指摘する。「私はあるところにいって、情報を得なければならないとは思っていません。ポケットの中にいつでもあります」と、スマートフォンを取り出したサムズさん。壇上で「アメリカの第24代大統領は誰か?」という質問の答えを音声検索してみせた。
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講演するアーロン・サムズさん
■課題も多いが期待も大きい「新しい学びの形」
『反転授業』では、その課題も解説されている。本書の監修を務めた東京大学情報学環反転学習社会連携講座の山内祐平准教授と大浦弘樹特任助教は、序文でこう指摘する。
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