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﹃人間は何を食べてきたか﹄︵にんげんはなにをたべてきたか︶は、1985年から1994年にかけてNHK教育テレビジョンの﹃教育テレビスペシャル﹄、NHK総合テレビジョンの﹃NHK特集﹄→﹃NHKスペシャル﹄その他で放送された、日本のドキュメンタリー番組である。
人は何をどのように食べてきたのか、様々な食べ物の原点に焦点をあて、”食”から生まれた文化を通して、食生活のあり方を問い直す。第1シリーズは衛星第1テレビにて1984年12月31日 - 1985年1月4日に﹃食のルーツ・5万キロの旅﹄のタイトルで放送された。1985年1月6日に総合テレビの﹃NHK特集﹄枠と衛星第1にて総集編が放送された後、同年1月7日 - 1月11日まで、教育テレビの﹃教育テレビスペシャル﹄枠で放送された[1]。第2シリーズは1990年に、第3シリーズは1992年に、いずれも﹃NHKスペシャル﹄枠で放送。第4シリーズは1994年に放送。
2023年からは高解像度の4Kリストア版としてNHK BS4KとNHK BSプレミアムにて順次再放送が開始。3月15日に﹃NHK特集﹄枠にて﹁食のルーツ・5万キロの旅﹂︵総集編︶が、6月7日に第2シリーズ ﹁~アジア・豊かなる食の世界~﹂︵全5回︶が4K解像にて放送された。
放映日はNHKアーカイブス[1]の検索結果による。
第1シリーズ ~食と文明の世界像~[編集]
●第1集‥一滴の血も生かす ~肉~︵BS1‥1984年12月31日放送︶︵教育‥1985年1月7日放送︶
●第2集‥一粒の麦の華麗な変身 ~パン~︵BS1‥1985年1月1日放送︶︵教育‥1985年1月8日放送︶
●第3集‥遊牧の民の遺産 ~乳製品~︵BS1‥1985年1月2日放送︶︵教育‥1985年1月9日放送︶
●第4集‥アンデスの贈り物 ~ジャガイモ~︵BS1‥1985年1月3日放送︶︵教育‥1985年1月10日放送︶
●第5集‥大いなるアジアの恵み ~米~︵BS1‥1985年1月4日放送︶︵教育‥1985年1月11日放送︶
●総集編‥食のルーツ・5万キロの旅
第2シリーズ ~アジア・豊かなる食の世界~[編集]
●第1集‥黄土の民の知恵と技 ~麺~︵1990年1月5日放送︶
●第2集‥スパイスは大地の香り ~カレー~︵1990年1月6日放送︶
●第3集‥太古からのメッセージ ~タロイモ・ヤムイモ~︵1990年1月8日放送︶
●第4集‥南方に生命の嘉木 ~茶~︵1990年1月9日放送︶
●第5集‥塩ふく大地の奇跡 ~醤油~︵1990年1月10日放送︶
第3シリーズ 海と川の狩人たち[編集]
放送回により﹁海編﹂と﹁川編﹂に分かれている。
●第1集‥灼熱の海にクジラを追う ~インドネシア・ロンバタ島~︵1992年1月19日放送︶
●第2集‥サバンナの移動漁民 ~アフリカ・ニジェール川~︵1992年1月21日放送︶
●第3集‥サンゴ礁の海人 ~南太平洋・マンドック島~︵1992年1月27日放送︶
●第4集‥サケに導かれた北方民族 ~カナダ・北米大陸~︵1992年1月28日放送︶
第4シリーズ[編集]
このシリーズには副題がなく、﹃NHKスペシャル﹄等のシリーズから独立した番組となっている。
●第1集‥モチ米 大地に捧げる神の食︵1994年1月1日放送︶
●第2集‥スイカ 砂漠の民の水瓶︵1994年1月4日放送︶
●第3集‥トウモロコシ インディオの大いなる遺産︵1994年1月5日放送︶
●第4集‥雑穀 サバンナの最後の贈りもの︵1994年1月6日放送︶
スタッフ・出演[編集]
●高島明彦:第1シリーズ
●S.E.N.S.‥第2シリーズ
●渡辺俊幸‥第4シリーズ
ナレーション[編集]
●佐野浅夫 - 第1シリーズ
●生方惠一 - 第1シリーズ総集編
●樫山文枝 - 第2シリーズ
●寺田農 - 第3・第4シリーズ
ソフト化[編集]
1988年頃、当時のNHKエンタープライズの提携により鎌倉スーパーステーション︵現・JSDSS︶が販売を手掛ける﹁NHK VOOK︵ビジュアルヴック︶﹂ブランドで第1シリーズ5集を収録したVHSソフトを順次発売。販売時のタイトルは﹃食のルーツ・5万キロの旅﹄。パッケージの裏には﹃美味しんぼ﹄の作者である雁屋哲の書き下ろしエッセイが記載されていた。
2003年2月21日にはブエナ ビスタ ホーム エンターテイメントより﹁ジブリがいっぱいCOLLECTION﹂の派生レーベル﹁ジブリ学術ライブラリー﹂第1弾として全シリーズを収録、DVD-BOXと単巻DVD全8巻が発売された[2][3]。各巻の特典映像として、当番組に関心を抱いたスタジオジブリの高畑勲、宮崎駿監督および番組制作者による座談会が収録されている[3]。
食べ物の原点に焦点を当てているため、一部シリーズでは映像が加工されていたり、静止画になっている個所がある。一例として、第1シリーズの﹁一滴の血も生かす﹂ではドイツの農家が飼育していた豚をソーセージやハムにして厳しい冬に備える場面があるが、その豚一頭が無作為に捌かれる場面が映画﹃1900年﹄のワンシーンと類似しており、血が噴き出る場面は極力カットされている。
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作品 |
| ![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a6/Studio_Ghibli.svg/100px-Studio_Ghibli.svg.png)
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