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| 芸名 = 原 静枝

| 芸名 = 原 静枝

| ふりがな = はら しずえ

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| 本名 = 原田 静枝 <small>（はらだ しずえ）</small>

| 本名 = 原田 静枝 <small>（はらだ しずえ）</small>

| 別名義 = <!-- 別芸名がある場合記載。愛称の欄ではありません。 -->

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| 国籍 = <!--「出生地」からは推定できないときだけ -->

| 民族 = <!-- 民族名には信頼できる情報源が出典として必要です。 -->

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| 活動期間 = 1932年 - 1934年

| 活動期間 = 1932年 - 1934年

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| 事務所 = [[新興キネマ]]

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| 主な作品 = 『[[よみがえる暁]]』<br />『[[女夫浪]]』<br />『[[後の生さぬ仲]]』<!-- 皆が認める代表作品を入力 -->

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| エミー賞 =

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| 備考 =

| 備考 =

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1932年（昭和7年）、前年に設立された映画会社・新興キネマに入社する<ref name="女性848" /><ref name="kotobank" /><ref name="jlogos" />。同年2月8日に公開された[[桂珠子]]主演のサイレント映画『[[ふらんす人形]]』（監督[[印南弘]]）でダンサーとして顔を出した後、同年10月6日に公開された同じく桂珠子主演の『[[太陽の娘]]』（監督[[渡辺新太郎 (映画監督)|渡辺新太郎]]）で正式にデビューした<ref name="kotobank" /><ref name="jmdb_ふらんす人形">[http://www.jmdb.ne.jp/1933/bi000550.htm ふらんす人形]、日本映画データベース、2014年4月17日閲覧。</ref><ref name="jmdb_太陽の娘">[http://www.jmdb.ne.jp/1932/bh004150.htm 太陽の娘]、日本映画データベース、2014年4月17日閲覧。</ref>。満17歳でのデビューであった<ref name="kotobank" />。1933年（昭和8年）3月1日に公開された[[森静子]]主演の『[[女夫浪]]』（監督[[曾根純三]]）では、[[小島洋々]]演じる日頭武則の娘役を演じ、同年4月6日に公開された[[歌川八重子]]主演の『[[後の生さぬ仲]]』（監督[[寿々喜多呂九平]]）では、後妻を演じる歌川の相手役[[草間実]]の前妻役を演じる等、順調に好演を重ね「その特異なパーソナリティが開花」したと評価されていた<ref name="女性848" /><ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。

1932年︵昭和7年︶、前年に設立された映画会社・新興キネマに入社する<ref name="女性848" /><ref name="kotobank" /><ref name="jlogos" />。同年2月8日に公開された[[桂珠子]]主演のサイレント映画﹃[[ふらんす人形]]﹄︵監督[[印南弘]]︶でダンサーとして顔を出した後、同年10月6日に公開された同じく桂珠子主演の﹃[[太陽の娘]]﹄︵監督[[渡辺新太郎 (映画監督)|渡辺新太郎]]︶で正式にデビューした<ref name="kotobank" /><ref name="jmdb_ふらんす人形">[http://www.jmdb.ne.jp/1933/bi000550.htm ふらんす人形]、日本映画データベース、2014年4月17日閲覧。</ref><ref name="jmdb_太陽の娘">[http://www.jmdb.ne.jp/1932/bh004150.htm 太陽の娘]、日本映画データベース、2014年4月17日閲覧。</ref>。満17歳でのデビューであった<ref name="kotobank" />。1933年︵昭和8年︶3月1日に公開された[[森静子]]主演の﹃[[女夫波#1933年版|女夫浪]]﹄︵監督[[曾根純三]]︶では、[[小島洋々]]演じる日頭武則の娘役を演じ、同年4月6日に公開された[[歌川八重子]]主演の﹃[[後の生さぬ仲]]﹄︵監督[[寿々喜多呂九平]]︶では、後妻を演じる歌川の相手役[[草間実]]の前妻役を演じる等、順調に好演を重ね﹁その特異なパーソナリティが開花﹂したと評価を得た<ref name="女性848" /><ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。新興キネマからは﹁第二世[[峰吟子]]﹂として売り出されていた<ref name="maidona">{{Cite news |title=﹁人のかたまりがなだれ﹂女優も犠牲、88年前の京都駅でもあった雑踏事故 警察史も認める﹁警備の難しさ﹂ |newspaper=まいどなニュース |date=2022-11-1 |url=https://maidonanews.jp/article/14757562 |access-date=2022-11-3 }}</ref>。



[[1934年]]︵昭和9年︶[[1月8日]]、[[京都市]][[下京区]]の[[京都駅]]構内で午後10時ごろ、群衆が押し寄せて将棋倒しが起こり、100人以上が下敷きとなり、77人が死亡、74人が負傷する事故が起きている。そこに居合わせた原は、同事故の犠牲者となり、同日、死去した<ref name="物故405" /><ref name="女性848" /><ref name="kotobank" /><ref name="jlogos" />。満18歳没。事故の前日である7日に公開された﹃[[春の目醒め]]﹄︵監督[[村田実]]︶が最後の出演作となった<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。同年に発行された﹃日本映画俳優名鑑 昭和九年版﹄の原の項目によれば、身長5尺︵約151.5[[センチメートル]]︶、体重17貫︵約63.8[[キログラム]]︶、京都市[[上京区]][[北野白梅町]]に在住していた<ref name="名鑑36" />。

[[1934年]]︵昭和9年︶[[1月8日]]、[[京都市]][[下京区]]の[[京都駅]]構内で午後10時ごろ、群衆が押し寄せて将棋倒しが起こり、そこに居合わせた原はその被害を受け、同日死亡した<ref name="物故405" /><ref name="女性848" /><ref name="kotobank" /><ref name="jlogos" />。満18歳没。︵[[京都駅跨線橋転倒事故]]︶。事故の前日である7日に公開された﹃[[春の目醒め]]﹄︵監督[[村田実]]︶が最後の出演作となった<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。



当時、[[ユーゴスラビア]]の新聞﹁[[ポリティカ (セルビアの新聞)|ポリティカ]]﹂の特派員として日本に滞在していた[[ゾルゲ諜報団]]の一員である[[ブランコ・ド・ヴーケリッチ|ブランコ・ヴケリッチ]]は、﹁ポリティカ﹂に連載していた﹁日本からの手紙﹂というコラムの5月6日付掲載分﹁日本、悲劇と桜の国 最近の三大災害﹂で跨線橋事故を取り上げ、その中で京都に行った際に原と面識を持っていたと記している<ref name="未知谷">未知谷[2007], p.100.</ref><ref>﹁三大災害﹂の他の二つは[[友鶴事件]]と[[函館大火]]である。</ref>。この記事によると、原は婚約者が海軍の徴集兵だったために現地に居合わせ、婚約者︵即死︶や彼女の家族二人もこの事故で亡くなったという<ref name="未知谷"/>。

原の婚約者である映画監督[[上野信二郎]]とともに彼の弟が呉市の陸軍へ入隊するため見送りに駅へ行った<ref name="maidona" />。当時、[[ユーゴスラビア]]の新聞﹃[[ポリティカ (セルビアの新聞)|ポリティカ]]﹄の特派員として日本に滞在していた[[ゾルゲ諜報団]]の一員である[[ブランコ・ド・ヴーケリッチ|ブランコ・ヴケリッチ]]は、﹁ポリティカ﹂に連載していた﹁日本からの手紙﹂というコラムの5月6日付掲載分﹁日本、悲劇と桜の国 最近の三大災害﹂で跨線橋事故を取り上げ、その中で京都に行った際に原と面識を持っていたと記している<ref name="未知谷">未知谷[2007], p.100.</ref><ref>﹁三大災害﹂の他の二つは[[友鶴事件]]と[[函館大火]]である。</ref>。同記事によると、彼女の家族二人もこの事故で亡くなったという<ref name="未知谷"/>。


1934年に発行された『日本映画俳優名鑑 昭和九年版』の原の項目によれば、身長5尺（約151.5[[センチメートル]]）、体重17貫（約63.8[[キログラム]]）、京都市[[上京区]][[北野白梅町]]に在住していた<ref name="名鑑36" />。
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[[東京国立近代美術館フィルムセンター]]、[[マツダ映画社]]の所蔵リストによれば、出演作は、1作も現存していない<ref name="nfc">[http://nfcd.momat.go.jp/ 所蔵映画フィルム検索システム]、[[東京国立近代美術館フィルムセンター]]、2014年4月17日閲覧。</ref><ref name="matsuda">[http://www.matsudafilm.com/matsuda/e_pages/e_a_2j.html 主な所蔵リスト 劇映画 邦画篇]、[[マツダ映画社]]、2014年4月17日閲覧。</ref>。

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[[国立映画アーカイブ]]、[[マツダ映画社]]の所蔵リストによれば、出演作は、1作も現存していない<ref name="nfc">[http://nfcd.momat.go.jp/ 所蔵映画フィルム検索システム]、[[国立映画アーカイブ|東京国立近代美術館フィルムセンター]]、2014年4月17日閲覧。</ref><ref name="matsuda">[http://www.matsudafilm.com/matsuda/e_pages/e_a_2j.html 主な所蔵リスト 劇映画 邦画篇]、[[マツダ映画社]]、2014年4月17日閲覧。</ref>。


== フィルモグラフィ ==

== フィルモグラフィ ==

クレジットは、すべて「出演」である<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。公開日の右側には役名<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />、および[[東京国立近代美術館フィルムセンター]]（NFC）、[[マツダ映画社]]所蔵等の上映用プリントの現存状況についても記す<ref name="nfc" /><ref name="matsuda" />。同センター等に所蔵されていないものは、とくに1940年代以前の作品についてはほぼ現存しないフィルムである。資料によってタイトルの異なるものは併記した。特筆以外すべて製作・配給は「[[新興キネマ]]」、すべてサイレント映画である<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。

クレジットは、すべて「出演」である<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。公開日の右側には役名<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />、および[[国立映画アーカイブ]]、[[マツダ映画社]]所蔵などの上映用プリントの現存状況についても記す<ref name="nfc" /><ref name="matsuda" />。同センター等に所蔵されていないものは、とくに1940年代以前の作品についてはほぼ現存しないフィルムである。資料によってタイトルの異なるものは併記した。特筆以外すべて製作・配給は「[[新興キネマ]]」、すべてサイレント映画である<ref name="jmdb" /><ref name="bunka" />。


* 『[[ふらんす人形]]』 : 監督[[印南弘]]、主演[[桂珠子]]、1932年2月8日公開 - ダンサー<ref name="kotobank" /><ref name="jmdb_ふらんす人形" />

* 『[[ふらんす人形]]』 : 監督[[印南弘]]、主演[[桂珠子]]、1932年2月8日公開 - ダンサー<ref name="kotobank" /><ref name="jmdb_ふらんす人形" />

* 『[[太陽の娘]]』 : 監督[[渡辺新太郎 (映画監督)|渡辺新太郎]]、主演[[由利健二]]・桂珠子、1932年10月6日公開 - 役名不明（'''デビュー作'''）<ref name="kotobank" /><ref name="jmdb_太陽の娘" />

* 『[[太陽の娘]]』 : 監督[[渡辺新太郎 (映画監督)|渡辺新太郎]]、主演[[由利健二]]・桂珠子、1932年10月6日公開 - 役名不明（'''デビュー作'''）<ref name="kotobank" /><ref name="jmdb_太陽の娘" />

* 『[[よみがえる暁]]』 : 監督渡辺新太郎、主演桂珠子、1932年12月1日公開 - 女優小暮まゆみ

* 『[[よみがえる暁]]』 : 監督渡辺新太郎、主演桂珠子、1932年12月1日公開 - 女優小暮まゆみ

* 『[[光・罪と共に]]』 : 監督[[阿部豊]]、主演[[入江たか子]]、製作[[入江プロダクション]]、配給新興キネマ、1933年1月14日公開 - レヴューの女

* 『[[光・罪と共に]]』 : 監督[[阿部豊]]、主演[[入江たか子]]、製作[[入江ぷろだくしょん|入江プロダクション]]、配給新興キネマ、1933年1月14日公開 - レヴューの女

* 『[[街の青空]]』 : 監督[[木村恵吾]]、主演[[高田稔]]・[[美松不二子]]、1933年2月3日公開 - ある女

* 『[[街の青空]]』 : 監督[[木村恵吾]]、主演[[高田稔]]・[[美松不二子]]、1933年2月3日公開 - ある女

* 『[[女夫浪]]』 : 監督[[曾根純三]]、主演[[森静子]]、1933年3月1日公開 - 武則の娘富美子

* 『[[女夫波#1933年版|女夫浪]]』 : 監督[[曾根純三]]、主演[[森静子]]、1933年3月1日公開 - 武則の娘富美子

* 『[[後の生さぬ仲]]』 : 監督[[寿々喜多呂九平]]、主演[[歌川八重子]]、1933年4月6日公開 - 俊作の前妻清岡珠江

* 『[[後の生さぬ仲]]』 : 監督[[寿々喜多呂九平]]、主演[[歌川八重子]]、1933年4月6日公開 - 俊作の前妻清岡珠江

* 『[[碁盤縞の女]]』 : 監督印南弘、主演[[中野かほる]]、1933年8月3日公開 - 不良少女パットのお銀

* 『[[碁盤縞の女]]』 : 監督印南弘、主演[[中野かほる]]、1933年8月3日公開 - 不良少女パットのお銀
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* 『新興キネマ - 戦前娯楽映画の王国』、[[佐藤忠男]]・[[丸尾定]]・[[登川直樹]]、[[山路ふみ子|山路ふみ子文化財団]]、1993年3月 ISBN 4845993104

* 『新興キネマ - 戦前娯楽映画の王国』、[[佐藤忠男]]・[[丸尾定]]・[[登川直樹]]、[[山路ふみ子|山路ふみ子文化財団]]、1993年3月 ISBN 4845993104

* 『ブランコ・ヴケリッチ 日本からの手紙』、[[山崎洋]]（編）、[[未知谷]]、2007年

* 『ブランコ・ヴケリッチ 日本からの手紙』、[[山崎洋]]（編）、[[未知谷]]、2007年

== 関連項目 ==

* [[新興キネマ]]

* [[京都駅跨線橋転倒事故]]


== 外部リンク ==

== 外部リンク ==
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* [http://www.japanese-cinema-db.jp/keyword_search.php?keyword_kind=cast&keyword=原静枝# 原静枝] - 日本映画情報システム （[[文化庁]]）

* [http://www.japanese-cinema-db.jp/keyword_search.php?keyword_kind=cast&keyword=原静枝# 原静枝] - 日本映画情報システム （[[文化庁]]）

<!-- * [http://db.eiren.org/cgi-bin/keywords.cgi?select=2_0&search_key=原静枝 原静枝] - 映連データベース （[[日本映画製作者連盟]]）

<!-- * [http://db.eiren.org/cgi-bin/keywords.cgi?select=2_0&search_key=原静枝 原静枝] - 映連データベース （[[日本映画製作者連盟]]）

* [http://nfcd.momat.go.jp/list.php?mode=1&notation_id=***** 原静枝] - [[東京国立近代美術館フィルムセンター]] -->

* [http://nfcd.momat.go.jp/list.php?mode=1&notation_id=***** 原静枝] - [[国立映画アーカイブ|東京国立近代美術館フィルムセンター]] -->

* {{jmdb name|0097220|原静枝}}

* {{jmdb name|0097220|原静枝}}

<!-- * {{kinejun name|******|原静枝}} -->

* {{allcinema name|245206|原静枝}}

* {{allcinema name|245206|原静枝}}

* [http://premium.jlogos.com/new2_result2.html?id=10930902 原静枝] - ''jlogos.com'' （[[エア (企業)|エア]]）

* [http://premium.jlogos.com/new2_result2.html?id=10930902 原静枝] - ''jlogos.com'' （[[エア (企業)|エア]]）
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{{デフォルトソート:はら しすえ}}

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<!--[[Category:日本の俳優]] 国籍条項、ドラマ出演などが確認できない-->

[[Category:日本の女優]]

[[Category:サイレント映画の俳優]]

[[Category:サイレント映画の俳優]]

[[Category:新興キネマの俳優]]

[[Category:新興キネマの俳優]]

[[Category:東京都区部出身の人物]]

[[Category:東京都区部出身の人物]]

[[Category:大阪市出身の人物]]

[[Category:大阪市出身の人物]]
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[[Category:事故死した人物]]

[[Category:1915年生]]

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[[Category:1934年没]]

[[Category:1934年没]]
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[[Category:鉄道事故死した人物]]

2023年2月6日 (月) 00:53時点における最新版

はら しずえ
原 静枝
本名 原田 静枝 （はらだ しずえ）
生年月日 (1915-09-27) 1915年9月27日
没年月日 (1934-01-08) 1934年1月8日（18歳没）
出生地 日本の旗 日本 東京府東京市
死没地 日本の旗 日本 京都府京都市
職業 女優
ジャンル 劇映画（現代劇、サイレント映画）
活動期間 1932年 - 1934年
事務所 新興キネマ
主な作品
『よみがえる暁』
『女夫浪』
『後の生さぬ仲』
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原 静枝︵はら しずえ、1915年9月27日 - 1934年1月8日︶は、日本の女優である[1][2][3][4][5][6][7]。本名は原田 静枝︵はらだ しずえ︶[1][2][3][4][5]。サイレント映画の時代、新興キネマの女優であった[1]。京都駅跨線橋転倒事故に巻き込まれ、満18歳で事故死した[2][3][4][5][6][7]。

人物・来歴[編集]

京都駅跨線橋転倒事故を報じる大阪毎日新聞号外︵1934年1月9日付︶。
1915年︵大正4年︶9月27日、東京府東京市︵現在の東京都︶に生まれる[1][2][3][4][5]。大阪府大阪市に移り、旧制・大阪市愛日尋常高等小学校︵のちの大阪市立愛日小学校、1990年廃校︶を卒業後、市内の旧制・相愛高等女学校︵現在の相愛高等学校︶に進学する[1][3][4]。同校卒業後は、大阪・真砂町︵現在の西天満2丁目︶の堂島ビルヂングにあった堂ビル洋裁学院に進学し、洋裁を学んだ[3]。

1932年︵昭和7年︶、前年に設立された映画会社・新興キネマに入社する[3][4][5]。同年2月8日に公開された桂珠子主演のサイレント映画﹃ふらんす人形﹄︵監督印南弘︶でダンサーとして顔を出した後、同年10月6日に公開された同じく桂珠子主演の﹃太陽の娘﹄︵監督渡辺新太郎︶で正式にデビューした[4][8][9]。満17歳でのデビューであった[4]。1933年︵昭和8年︶3月1日に公開された森静子主演の﹃女夫浪﹄︵監督曾根純三︶では、小島洋々演じる日頭武則の娘役を演じ、同年4月6日に公開された歌川八重子主演の﹃後の生さぬ仲﹄︵監督寿々喜多呂九平︶では、後妻を演じる歌川の相手役草間実の前妻役を演じる等、順調に好演を重ね﹁その特異なパーソナリティが開花﹂したと評価を得た[3][6][7]。新興キネマからは﹁第二世峰吟子﹂として売り出されていた[10]。

1934年︵昭和9年︶1月8日、京都市下京区の京都駅構内で午後10時ごろ、群衆が押し寄せて将棋倒しが起こり、そこに居合わせた原はその被害を受け、同日死亡した[2][3][4][5]。満18歳没。︵京都駅跨線橋転倒事故︶。事故の前日である7日に公開された﹃春の目醒め﹄︵監督村田実︶が最後の出演作となった[6][7]。

原の婚約者である映画監督上野信二郎とともに彼の弟が呉市の陸軍へ入隊するため見送りに駅へ行った[10]。当時、ユーゴスラビアの新聞﹃ポリティカ﹄の特派員として日本に滞在していたゾルゲ諜報団の一員であるブランコ・ヴケリッチは、﹁ポリティカ﹂に連載していた﹁日本からの手紙﹂というコラムの5月6日付掲載分﹁日本、悲劇と桜の国 最近の三大災害﹂で跨線橋事故を取り上げ、その中で京都に行った際に原と面識を持っていたと記している[11][12]。同記事によると、彼女の家族二人もこの事故で亡くなったという[11]。

1934年に発行された﹃日本映画俳優名鑑 昭和九年版﹄の原の項目によれば、身長5尺︵約151.5センチメートル︶、体重17貫︵約63.8キログラム︶、京都市上京区北野白梅町に在住していた[1]。

国立映画アーカイブ、マツダ映画社の所蔵リストによれば、出演作は、1作も現存していない[13][14]。

フィルモグラフィ[編集]


クレジットは、すべて﹁出演﹂である[6][7]。公開日の右側には役名[6][7]、および国立映画アーカイブ、マツダ映画社所蔵などの上映用プリントの現存状況についても記す[13][14]。同センター等に所蔵されていないものは、とくに1940年代以前の作品についてはほぼ現存しないフィルムである。資料によってタイトルの異なるものは併記した。特筆以外すべて製作・配給は﹁新興キネマ﹂、すべてサイレント映画である[6][7]。

脚注[編集]

[脚注の使い方]


(一)^ abcdef名鑑[1934], p.36.

(二)^ abcde日外[1983], p.405.

(三)^ abcdefghi図書[1993], p.848.

(四)^ abcdefghijk原静枝、コトバンク、2014年4月17日閲覧。

(五)^ abcdef原静枝、jlogos.com, エア、2014年4月17日閲覧。

(六)^ abcdefg原静枝、日本映画データベース、2014年4月17日閲覧。

(七)^ abcdefg原静枝、日本映画情報システム、文化庁、2014年4月17日閲覧。

(八)^ abふらんす人形、日本映画データベース、2014年4月17日閲覧。

(九)^ ab太陽の娘、日本映画データベース、2014年4月17日閲覧。

(十)^ ab“﹁人のかたまりがなだれ﹂女優も犠牲、88年前の京都駅でもあった雑踏事故 警察史も認める﹁警備の難しさ﹂”. まいどなニュース. (2022年11月1日). https://maidonanews.jp/article/14757562 2022年11月3日閲覧。 

(11)^ ab未知谷[2007], p.100.

(12)^ ﹁三大災害﹂の他の二つは友鶴事件と函館大火である。

(13)^ ab所蔵映画フィルム検索システム、東京国立近代美術館フィルムセンター、2014年4月17日閲覧。

(14)^ ab主な所蔵リスト 劇映画 邦画篇、マツダ映画社、2014年4月17日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

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