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工藤精一郎
人物情報
別名	工藤精一(本名)
生誕	1927年11月9日; 日本福島県
死没	2008年1月22日（80歳没）
出身校	ハルピン学院
学問
研究分野	ロシア文学
研究機関	関西大学
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工藤精一郎︵くどうせいいちろう、1922年 4月25日 - 2008年 7月9日︶は、日本のロシア文学者、翻訳家。本名は、工藤精一︵くどうせいいち︶^[1]。日本ロシア文学会会員。

経歴[編集]

福島県生まれ。福島中学︵現福島県立福島高等学校︶卒業。ハルピン学院卒業。日ソ文化交流機関講師、関西大学教授等を務めた。数多くのロシア文学・ロシア語文献を翻訳した。

著書[編集]

『ソ連の素顔』（東都書房） 1963
『ロシア文学裏ばなし虫眼鏡で見た作家の周辺』（中公新書） 1990

翻訳[編集]

『鉄の流れ』（アー・セラフィモーヰッチ、新潮文庫） 1955
『四季』（ヴェーラ・パノーヴァ、大日本雄弁会講談社、ミリオン・ブックス） 1956
『セメント』（グラトコーフ、新潮文庫） 1956
『野獣とその女』（アルツイバーシェフ、山内書店） 1956
『北極の秘密』（オーブルチェフ、講談社、少年少女世界科学冒険全集） 1957
『雪原の女王』（レフ・カッシリ、新潮社） 1957
『可愛い女優』（イリーナ、新潮社） 1958
『風の中の少女』（H・アターロフ、三笠書房） 1958
『21世紀のレポート』（ミハイル・ワシリエフ, セルゲイ・グーシチェフ、新潮社） 1959
『海底五万マイル』（グリゴリー・アダモフ、講談社、少年少女世界科学名作全集） 1961
『パリ陥落』（イリヤ・エレンブルグ、新潮文庫） 1961
『罪と罰』（ドストエフスキー、新潮社、世界文学全集） 1961、新潮文庫（上・下） 1987、別版「ドストエフスキー全集」（新潮社）
『世界名作で学ぶ大脳生理学条件反射のあたらしい学び方』（E・マルデルシュテイン、講談社、ブルーバックス） 1965、新版 1979
『初恋 / 父と子』（ツルゲーネフ、集英社、世界の名作） 1965、のち新潮文庫、改版 1998
『森はいきている』（マルシャーク、集英社） 1966
『春の水 / 不幸な女』（ツルゲーネフ、集英社、世界の名作） 1967
『死せる魂』（ゴーゴリ、旺文社文庫） 1967
『金髪のグーリヤ』（イリーナ、偕成社、少女ロマン・ブックス） 1968
『復活』（トルストイ、集英社、世界文学全集） 1968
『フリオ・フレニトの遍歴』（イリヤ・エレンブルグ、集英社） 1969
『猟人日記』（ツルゲーネフ、集英社、世界名作全集） 1969、のち新潮文庫
『未成年』上・下（ドストエフスキー、新潮文庫） 1969、改版 2008、別版「ドストエフスキー全集」
『戦争と平和』（トルストイ、新潮社、新潮世界文学） 1970、のち新潮文庫（全4巻） 1972、改版 2006
『死の家の記録』（ドストエフスキー、新潮文庫） 1973、改版 2004、別版「ドストエフスキー全集」
『アンナ・カレーニナ』（トルストイ、旺文社文庫） 1973
『星の切符』（アクショーノフ、中公文庫） 1973
『初恋』（ツルゲーネフ、集英社、ジュニア版世界の文学） 1974
『犯罪の大地ソ連捜査検事の手記』（F・ニェズナンスキイ、中央公論社） 1984、のち中公文庫 1986
『赤い狼 KGB“T"機関の陰謀』（F・ニェズナンスキイ、中央公論社） 1985、のち中公文庫 1989
『鉄の女サー・ロッカート、ゴーリキイ、H・G・ウェルズの愛人の生涯』（ニーナ・ベルベーロワ、中央公論社） 1987
『イワンのばか』（レフ・トルストイ、第三文明社、少年少女希望図書館） 1989
『皇帝ニコライ処刑ロシア革命の真相』上・下（エドワード・ラジンスキー、日本放送出版協会） 1993
『ゴルバチョフ回想録』上・下（ミハイル・ゴルバチョフ、鈴木康雄共訳、新潮社） 1996
『赤いツァーリスターリン、封印された生涯』（エドワード・ラジンスキー、日本放送出版協会） 1996
『憂国』（アレクサンドル・イワノヴィチ・レベジ、工藤正廣, 佐藤優, 黒岩幸子共訳、徳間書店） 1997

脚注[編集]

^ 読売新聞「物故 2008年7月」

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[1] 読売新聞「物故 2008年7月」

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+本名は、工藤 精一（くどう せいいち）<ref>読売新聞「[http://www.yomiuri.co.jp/getsuroku/2008/obit_07.htm 物故 2008年7月]」</ref>。
+日本ロシア文学会会員。
+== 経歴 ==
-[[福島県]]生まれ。[[満州国・関東州の高等教育機関#ハルビン学院|ハルビン学院]]卒業。ロシア文学会会員。日ソ文化交流機関講師、[[関西大学]]教授等を歴任。数多くの[[ロシア文学]]・[[ロシア語]]文献を翻訳した。
+[[福島県]]生まれ。福島中学︵現[[福島県立福島高等学校]]︶卒業。[[ハルピン学院 (旧制専門学校)|ハルピン学院]]卒業。日ソ文化交流機関講師、[[関西大学]]教授等を務めた。
+数多くの[[ロシア文学]]・[[ロシア語]]文献を翻訳した。
 == 著書 ==
-* ソ連の素顔 東都書房, 1963
+*『ソ連の素顔』（[[東都書房]]） 1963
-* ロシア文学裏ばなし 虫眼鏡で見た作家の周辺 中公新書, 1990
+*『ロシア文学裏ばなし 虫眼鏡で見た作家の周辺』（[[中公新書]]） 1990
 == 翻訳 ==
-* 鉄の流れ アー・セラフィモーヰッチ 新潮文庫, 1955
+*『鉄の流れ』（アー・セラフィモーヰッチ、[[新潮文庫]]） 1955
-* 四季 ヴェーラ・パノーヴァ 大日本雄弁会講談社, 1956 (ミリオン・ブックス)
+*『四季』（ヴェーラ・パノーヴァ、[[大日本雄弁会講談社]]、ミリオン・ブックス） 1956
-* セメント グラトコーフ 新潮文庫, 1956
+*『セメント』（[[フョードル・グラトコフ|グラトコーフ]]、新潮文庫） 1956
-* 野獣とその女 [[ミハイル・アルツィバーシェフ|アルツイバーシェフ]] 山内書店, 1956
+*『野獣とその女』（[[ミハイル・アルツィバーシェフ|アルツイバーシェフ]]、山内書店） 1956
-* 北極の秘密 オーブルチェフ 講談社, 1957 (少年少女世界科学冒険全集)
+*『北極の秘密』（[[ウラジミール・オーブルチェフ|オーブルチェフ]]、[[講談社]]、少年少女世界科学冒険全集） 1957
-* 雪原の女王 レフ・カッシリ 新潮社, 1957
+*『雪原の女王』（レフ・カッシリ、[[新潮社]]） 1957
-* 可愛い女優 イリーナ 新潮社, 1958
+*『可愛い女優』（イリーナ、新潮社） 1958
-* 風の中の少女 H.アターロフ 三笠書房, 1958
+*『風の中の少女』（H・アターロフ、[[三笠書房]]） 1958
-* 21世紀のレポート ミハイル・ワシリエフ,セルゲイ・グーシチェフ 新潮社, 1959
+*『21世紀のレポート』（ミハイル・ワシリエフ, セルゲイ・グーシチェフ、新潮社） 1959
-* 海底五万マイル [[グリゴリー・アダモフ]] 講談社, 1961 (少年少女世界科学名作全集)
+*『海底五万マイル』（グリゴリー・アダモフ、講談社、少年少女世界科学名作全集） 1961
-* パリ陥落 [[イリヤ・エーレンブルグ]] 新潮文庫, 1961
+*『パリ陥落』（[[イリヤ・エレンブルグ]]、新潮文庫） 1961
-* [[罪と罰]] [[ドストエフスキー]] 世界文学全集 新潮社、1961 のち[[新潮文庫]]上下
+*『[[罪と罰]]』（[[フョードル・ドストエフスキー|ドストエフスキー]]、新潮社、[[世界文学全集]]） 1961、[[新潮文庫]]（上・下） 1987、別版「ドストエフスキー全集」（新潮社）
-* 世界名作で学ぶ大脳生理学 E.マルデルシュテイン 講談社ブルーバックス, 1965
+*『世界名作で学ぶ[[大脳生理学]] [[条件反射]]のあたらしい学び方』（E・マルデルシュテイン、講談社、[[ブルーバックス]]） 1965、新版 1979
-* 初恋・父と子 [[ツルゲーネフ]] 世界の名作 集英社、1965 のち新潮文庫
+*『初恋 / 父と子』（[[イワン・ツルゲーネフ|ツルゲーネフ]]、[[集英社]]、世界の名作） 1965、のち新潮文庫、改版 1998
-* 森はいきている [[サムイル・マルシャーク|マルシャーク]] 集英社, 1966
+*『森はいきている』（[[サムイル・マルシャーク|マルシャーク]]、集英社） 1966
-* 春の水・不幸な女 ツルゲーネフ 世界の名作 集英社、1967
+*『春の水 / 不幸な女』（ツルゲーネフ、集英社、世界の名作） 1967
-* 死せる魂 [[ゴーゴリ]] 旺文社文庫, 1967
+*『死せる魂』（[[ニコライ・ゴーゴリ|ゴーゴリ]]、[[旺文社文庫]]） 1967
-* 金髪のグーリヤ イリーナ 偕成社, 1968 (少女ロマン・ブックス)
+*『金髪のグーリヤ』（イリーナ、[[偕成社]]、少女ロマン・ブックス） 1968
-* 復活 [[レフ・トルストイ|トルストイ]] 世界文学全集 集英社、1968
+*『[[復活 (小説)|復活]]』（[[レフ・トルストイ|トルストイ]]、集英社、世界文学全集） 1968
-* フリオ・フレニトの遍歴 イリヤ・エレンブルグ 集英社, 1969
+*『フリオ・フレニトの遍歴』（イリヤ・エレンブルグ、集英社） 1969
-* 猟人日記 ツルゲーネフ 世界名作全集 集英社、1969
+*『猟人日記』（ツルゲーネフ、集英社、世界名作全集） 1969、のち新潮文庫
-* 未成年 ドストエフスキー 新潮文庫上下, 1969、新版,2008
+*『[[未成年 (ドストエフスキー)|未成年]]』上・下（ドストエフスキー、新潮文庫） 1969、改版 2008、別版「ドストエフスキー全集」
-* [[戦争と平和]] トルストイ 新潮文庫全4巻, 1972　のち改版
+*『[[戦争と平和]]』（トルストイ、新潮社、新潮世界文学） 1970、のち新潮文庫（全4巻） 1972、改版 2006
-* [[死の家の記録]] ドストエフスキー 新潮文庫, 1973　のち改版
+*『[[死の家の記録]]』（ドストエフスキー、新潮文庫） 1973、改版 2004、別版「ドストエフスキー全集」
-* [[アンナ・カレーニナ]] トルストイ 旺文社文庫, 1973
+*『[[アンナ・カレーニナ]]』（トルストイ、旺文社文庫） 1973
-* 星の切符 [[ワシーリー・アクショーノフ|アクショーノフ]] 中公文庫, 1973
+*『星の切符』（[[ヴァシーリー・アクショーノフ|アクショーノフ]]、[[中公文庫]]） 1973
-* 初恋 ツルゲーネフ 集英社, 1974 (ジュニア版世界の文学)
+*『初恋』（ツルゲーネフ、集英社、ジュニア版世界の文学） 1974
+*『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』（F・ニェズナンスキイ、[[中央公論新社|中央公論社]]） 1984、のち[[中公文庫]] 1986
-* 死の家の記録・いまわしい話 ドストエフスキー全集 新潮社、1979
-* 犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記 F.ニェズナンスキイ 中央公論社, 1984　のち中公文庫
+*『赤い狼 KGB“T"機関の陰謀』（F・ニェズナンスキイ、中央公論社） 1985、のち中公文庫 1989
+*『鉄の女 サー・ロッカート、[[マクシム・ゴーリキー|ゴーリキイ]]、[[H・G・ウェルズ]]の愛人の生涯』（ニーナ・ベルベーロワ、中央公論社） 1987
-* 赤い狼 KGB“T"機関の陰謀 F.ニェズナンスキイ 中央公論社, 1985 のち中公文庫
+*『[[イワンのばか]]』（レフ・トルストイ、[[第三文明社]]、少年少女希望図書館） 1989
-* 鉄の女 サー・ロッカート、[[マクシム・ゴーリキー|ゴーリキイ]]、[[H・G・ウェルズ]]の愛人の生涯 ニーナ・ベルベーロワ 中央公論社, 1987
+*『[[ニコライ2世 (ロシア皇帝)|皇帝ニコライ]]処刑 ロシア革命の真相』上・下（[[エドワード・ラジンスキー]]、[[NHK出版|日本放送出版協会]]） 1993
-* イワンのばか レフ・トルストイ 第三文明社, 1989
+*『ゴルバチョフ回想録』上・下（[[ミハイル・ゴルバチョフ]]、[[鈴木康雄]]共訳、新潮社） 1996
-* 皇帝ニコライ処刑 ロシア革命の真相 エドワード・ラジンスキー 日本放送出版協会, 1993
+*『赤いツァーリ [[ヨシフ・スターリン|スターリン]]、封印された生涯』（エドワード・ラジンスキー、日本放送出版協会） 1996
-* ゴルバチョフ回想録上下 [[ミハイル・ゴルバチョフ]] 鈴木康雄共訳 新潮社, 1996
+*『憂国』（[[アレクサンドル・レベジ|アレクサンドル・イワノヴィチ・レベジ]]、[[工藤正廣]], [[佐藤優 (作家)|佐藤優]], 黒岩幸子共訳、[[徳間書店]]） 1997
-* 赤いツァーリ [[ヨシフ・スターリン|スターリン]]、封印された生涯 エドワード・ラジンスキー 日本放送出版協会, 1996
-* 憂国 [[アレクサンドル・イワノヴィチ・レベジ]] 徳間書店, 1997
+== 脚注 ==
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+[[Category:日本の文学研究者]]
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