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{{Otheruses|儀式|小説|{{仮リンク|戴冠式 (小説)|en|The Coronation (novel)|ru|Коронация, или Последний из романов}} }} |
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[[File:Coronation Ferdinand V of Bohemia.jpeg|thumb|200px|ボヘミア王の戴冠(1836年)]] |
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[[File:Coronation Ferdinand V of Bohemia.jpeg|thumb|200px|ボヘミア王[[フェルディナント1世 (オーストリア皇帝)|フェルディナンド5世]]の戴冠(1836年)]] |
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[[File:Détail du "Sacre de Napoléon" de Jacques-Louis David (11369216876).jpg|thumb|200px|[[ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠|ナポレオン1世の戴冠式]](1804年、部分)]] |
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'''戴冠式'''︵たいかんしき、coronation︶は、[[君主制]]の[[国家]]で、[[国王]]・[[皇帝]]が[[即位]]の後、公式に[[西洋の冠|王冠]]・[[帝冠]]を聖職者等から受け、[[王位]]・[[帝位]]への就任を宣明する[[儀式]]。
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'''戴冠式'''︵たいかんしき、coronation︶は、[[君主制]]の[[国家]]で、[[国王]]・[[皇帝]]が[[即位]]の後、公式に[[西洋の冠|王冠]]・[[帝冠]]を聖職者等から受け、[[王位]]・[[帝位]]への就任を宣明する[[儀式]]。
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⚫ | 日本では、[[即位の礼]]の中心儀式である[[即位礼正殿の儀]]がこれに相当する。非キリスト教国でも、[[タイ王国|タイ]]、[[ブルネイ]]、[[マレーシア]]の[[東南アジア]]諸国や、[[中近東]]の君主制国家では、戴冠式やそれに類似した即位式が行われる。 |
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'''即位式'''とも言うが、特に王冠を戴くのではない形式のものに用いられる(例:オランダ)。 |
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⚫ | 日本では、[[即位の礼]] |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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[[ファイル:Raphael Charlemagne.jpg|thumb|right|200px|﹃カール大帝の戴冠式﹄。[[16世紀]]、[[ラファエロ・サンティ|ラファエロ]]画。]]
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[[ファイル:Raphael Charlemagne.jpg|thumb|right|200px|﹃カール大帝の戴冠式﹄。[[16世紀]]、[[ラファエロ・サンティ|ラファエロ]]画。]]
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戴冠式は、高僧や神官、高位[[貴族]]が、新君主に王冠・帝冠をかぶせることにより行われる。先代君主が存命中に、先代君主自身の手により行うこともある。また、全ての君主制の国に王冠・帝冠が存在するわけではない。
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戴冠式は、高僧や神官、高位[[貴族]]が、新君主に王冠・帝冠をかぶせることにより行われる。先代君主が存命中に、先代君主自身の手により行うこともある。また、全ての君主制の国に王冠・帝冠が存在するわけではなく、国家の象徴として製作しただけで戴冠式を挙げたことがない国もある<ref name=﹁即位儀礼﹂を日本皇室はやり遂げられるか/>。
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古くは、[[アケメネス朝]][[ペルシア帝国]]([[紀元前550年]] - [[紀元前330年]])で、[[ゾロアスター教]]の大司教が皇帝に戴冠したとされる。 |
古くは、[[アケメネス朝]][[ペルシア帝国]]([[紀元前550年]] - [[紀元前330年]])で、[[ゾロアスター教]]の大司教が皇帝に戴冠したとされる。 |
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[[キリスト教]]国では、高僧が新君主の頭に[[塗油|聖油を注ぎ]]、[[神]]への奉仕を誓わせる儀式が主体となる。このため、 |
[[キリスト教]]国では、高僧が新君主の頭に[[塗油|聖油を注ぎ]]、[[神]]への奉仕を誓わせる儀式が主体となる。このため、英国では'''[[聖別]]式'''(せいべつしき、consecration)、[[フランス]]では'''成聖式'''(せいせいしき、sacre あるいは sacre de roi)といわれた。 |
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聖別式の起源は、﹃[[旧約聖書]]﹄の﹁[[列王記]]下﹂に記された故事にある。同書には、[[ソロモン|ソロモン王]]が王冠を受けたことが記され、また、[[イスラエル]]と[[ユダヤ]]の諸王が聖別式を行ったことが記されている。﹁油塗られた者﹂︵[[ヘブライ語]]の﹁マスィアッハ﹂︶は﹁王﹂の婉曲的表現となり、後には[[救世主]]︵[[ラテン語]]の﹁メシア﹂︶を指すようになる。
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聖別式の起源は、﹃[[旧約聖書]]﹄の﹁[[列王記]]下﹂に記された故事にある。同書には、[[ソロモン|ソロモン王]]が王冠を受けたことが記され、また、[[イスラエル]]と[[ユダヤ]]の諸王が聖別式を行ったことが記されている。﹁油塗られた者﹂︵[[ヘブライ語]]の﹁マスィアッハ﹂︶は﹁王﹂の婉曲的表現となり、後には[[救世主]]︵[[ラテン語]]の﹁メシア﹂︶を指すようになる。
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[[ヨーロッパ大陸]]では、[[カール大帝]]が[[西ローマ帝国]]︵[[神聖ローマ帝国]]︶を再興して、[[ローマ教皇]]から帝冠を受けた西暦[[800年]]から、皇帝[[フリードリヒ3世 (神聖ローマ皇帝)|フリードリヒ3世]]が[[ローマ]]に赴いてローマ教皇から帝冠を受けた[[1440年]]まで、聖油を注ぐ慣習が行われた。
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[[ヨーロッパ大陸]]では、[[カール大帝]]が[[西ローマ帝国]]︵[[神聖ローマ帝国]]︶を再興して、[[ローマ教皇]]から帝冠を受けた西暦[[800年]]から、皇帝[[フリードリヒ3世 (神聖ローマ皇帝)|フリードリヒ3世]]が[[ローマ]]に赴いてローマ教皇から帝冠を受けた[[1440年]]まで、聖油を注ぐ慣習が行われた。
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[[アングロ・サクソン]]の[[年代記]]には、[[デーン人]]の大軍を破って[[イングランド]]を死守した[[アルフレッド大王]]が、[[872年]]に聖油を頭に受けて即位したとある。また、[[1066年]]には、[[ハロルド2世 (イングランド王)|ハロルド2世]]が[[ロンドン]]の[[ウェストミンスター寺院]]で戴冠式を行ったと記録され、[[12世紀]]まではローマ教皇から王冠を受けた。その後、多少の改変はあったものの、[[1189年]]の[[リチャード1世 (イングランド王)|リチャード1世]]のとき、 |
[[アングロ・サクソン]]の[[年代記]]には、[[デーン人]]の大軍を破って[[イングランド]]を死守した[[アルフレッド大王]]が、[[872年]]に聖油を頭に受けて即位したとある。また、[[1066年]]には、[[ハロルド2世 (イングランド王)|ハロルド2世]]が[[ロンドン]]の[[ウェストミンスター寺院]]で戴冠式を行ったと記録され、[[12世紀]]まではローマ教皇から王冠を受けた。その後、多少の改変はあったものの、[[1189年]]の[[リチャード1世 (イングランド王)|リチャード1世]]のとき、英国の戴冠式の様式がほぼ確立した。
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カトリック国では、国王・皇帝のほか、ローマ教皇が即位する際にも戴冠式が行われた。[[14世紀]]の[[クレメンス5世 (ローマ教皇)|クレメンス5世]](在位:1305年 - 1314年)のときからは、三重冠([[教皇冠]]、[[:en:Papal Tiara|英語版:Papal Tiara]])が戴冠された。[[バチカン|バチカン市国]]の[[バチカンの国旗|国旗]]・[[バチカンの国章|国章]]にも、この三重冠が描かれている。しかし、三重冠の戴冠は、[[1978年]]の[[ヨハネ・パウロ1世 (ローマ教皇)|ヨハネ・パウロ1世]]即位の際廃止された。ヨハネ・パウロ1世は、三重冠を[[アメリカ合衆国]]の[[ワシントンD.C.]]にある[[:en:Basilica of the National Shrine of the Immaculate Conception|無原罪の御宿りの聖母教会]]に寄贈した。[[2005年]]に即位した[[ベネディクト16世 (ローマ教皇)|ベネディクト16世]]は、[[紋章]]からも三重冠を廃した。ヨハネ・パウロ1世以降のローマ教皇の即位式は「着座式」と呼ばれる。 |
カトリック国では、国王・皇帝のほか、ローマ教皇が即位する際にも戴冠式が行われた。[[14世紀]]の[[クレメンス5世 (ローマ教皇)|クレメンス5世]](在位:1305年 - 1314年)のときからは、三重冠([[教皇冠]]、[[:en:Papal Tiara|英語版:Papal Tiara]])が戴冠された。[[バチカン|バチカン市国]]の[[バチカンの国旗|国旗]]・[[バチカンの国章|国章]]にも、この三重冠が描かれている。しかし、三重冠の戴冠は、[[1978年]]の[[ヨハネ・パウロ1世 (ローマ教皇)|ヨハネ・パウロ1世]]即位の際廃止された。ヨハネ・パウロ1世は、三重冠を[[アメリカ合衆国]]の首都[[ワシントンD.C.]]にある[[:en:Basilica of the National Shrine of the Immaculate Conception|無原罪の御宿りの聖母教会]]に寄贈した。[[2005年]]に即位した[[ベネディクト16世 (ローマ教皇)|ベネディクト16世]]は、[[紋章]]からも三重冠を廃した。ヨハネ・パウロ1世以降のローマ教皇の即位式は「'''着座式'''」(ちゃくざしき)と呼ばれる。 |
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[[1977年]][[12月4日]]には、[[中央アフリカ|中央アフリカ共和国]]の[[ジャン=ベデル・ |
[[1977年]][[12月4日]]には、[[中央アフリカ|中央アフリカ共和国]]の[[ジャン=ベデル・ボカサ]]大統領が、約2000万ドル︵国家予算の1/4︶もの巨費をつぎ込んで、贅を尽くしたフランス風の戴冠式を行い、[[中央アフリカ帝国]]初代皇帝ボカサ1世に即位した︵﹁黒いナポレオン﹂︶。
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== ギャラリー == |
== ギャラリー == |
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File:Eduard Gurk 001.jpg|19世紀オーストリア、[[フェルディナント1世 (オーストリア皇帝)|フェルディナント1世]]の戴冠式 |
File:Eduard Gurk 001.jpg|19世紀オーストリア、[[フェルディナント1世 (オーストリア皇帝)|フェルディナント1世]]の戴冠式 |
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File:Coronation portrait of Queen Victoria - Hayter 1838.jpg|19世紀イギリス、[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]の戴冠式 |
File:Coronation portrait of Queen Victoria - Hayter 1838.jpg|19世紀イギリス、[[ヴィクトリア (イギリス女王)|ヴィクトリア女王]]の戴冠式 |
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File:Anointing of Alexander II.JPG|19世紀ロシア、[[アレクサンドル2世]]の戴冠式 |
File:Anointing of Alexander II.JPG|19世紀ロシア、[[アレクサンドル2世 (ロシア皇帝)|アレクサンドル2世]]の戴冠式 |
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=== 非キリスト教文化圏の儀礼 === |
=== 非キリスト教文化圏の儀礼 === |
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File:King Rama IX being presented with regalia at coronation.jpg|1950年タイ、[[ラーマ9世]]の戴冠式 |
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File:Pahlavi Coronation.png|1967年イラン、[[モハンマド・レザー・パフラヴィー|パフラヴィー2世]]妃{{仮リンク|ファラフ・ディーバ|en|Farah Pahlavi|label=ファラフ}}の戴冠式 |
File:Pahlavi Coronation.png|1967年イラン、[[モハンマド・レザー・パフラヴィー|パフラヴィー2世]]妃{{仮リンク|ファラフ・ディーバ|en|Farah Pahlavi|label=ファラフ}}の戴冠式 |
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ファイル:Ceremony of the Enthronement of His Majesty the Emperor at the Seiden7.jpg|2019年日本、天皇[[徳仁]]の[[即位礼正殿の儀]] |
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== 英国の戴冠式 == |
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{{main|{{仮リンク|イギリスの君主の戴冠式|en|Coronation of the British monarch}}|{{仮リンク|イギリスの君主の戴冠式の一覧|en|List of British coronations}}}} |
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[[ファイル:EnglishCoronationRegalia2.jpg|thumb|right|200px|英国の戴冠式で用いられる宝物([[連合王国の戴冠宝器]])]] |
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{{Commonscat|Coronations in the United Kingdom|イギリスの戴冠式}} |
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今日の英国は、戴冠式を廃止していないヨーロッパで唯一の国である<ref name=「即位儀礼」を日本皇室はやり遂げられるか>{{Cite news|url=https://president.jp/articles/-/71247|title=もはやイギリスと日本だけ…海外では軒並み廃止になっている「即位儀礼」を日本皇室はやり遂げられるか|agency=[[プレジデント社|プレジデントオンライン]]|date=2023年7月6日|author=[[中原鼎]]|accessdate=2023年9月17日}}</ref>。 |
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次に、国王は絹の法衣をまとい、[[宝剣]]と[[王笏]]、[[王杖]]、[[指輪]]、[[手袋]]などを授けられ、大主教の手により王冠をかぶせられる。国王は椅子に戻り、列席の貴族たちの祝辞を受ける。その後、国王の配偶者も[[宝冠]]︵coronet︶を受ける。
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次に、国王は絹の法衣をまとい、[[宝剣]]と[[王笏]]、[[王杖]]、[[指輪]]、[[手袋]]などを授けられ、大主教の手により王冠をかぶせられる。国王は椅子に戻り、列席の貴族たちの祝辞を受ける。その後、国王の配偶者も[[宝冠]]︵coronet︶を受ける。
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[[1953年]]︵[[昭和]]28年︶[[6月2日]]に行われた女王[[エリザベス2世]]の戴冠式では、純[[金]]製で重さ約2kgの﹁[[聖エドワード王冠]]﹂ |
[[1953年]]︵[[昭和]]28年︶[[6月2日]]に行われた女王[[エリザベス2世]]の戴冠式では、純[[金]]製で重さ約2kgの﹁[[聖エドワード王冠]]﹂︵St. Edward's Crown︶が戴冠された。この王冠は重すぎるため戴冠式以外では用いられず、その後の儀式では﹁[[大英帝国王冠|インペリアル・ステート・クラウン]]﹂︵大英帝国王冠、Imperial State Crown︶が用いられている。この式の際には、[[日本]]から[[皇太子]][[上皇明仁|明仁親王]](当時)が、[[昭和天皇]]の名代として列席した。
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[[1996年]]、戴冠式用の椅子である「キング・エドワード・チェアー」(エドワード王の椅子)にはめ込まれていた「[[スクーンの石]]」が、[[スコットランド]]に返還された。スクーンの石は、[[1296年]]に[[エドワード1世 (イングランド王)|エドワード1世]]が、スコットランドから持ち去った物で、スコットランド征服の象徴として、歴代イングランド王の戴冠式で王の尻に敷かれていた。 |
[[1996年]]、戴冠式用の椅子である「キング・エドワード・チェアー」(エドワード王の椅子)にはめ込まれていた「[[スクーンの石]]」が、[[スコットランド]]に返還された。スクーンの石は、[[1296年]]に[[エドワード1世 (イングランド王)|エドワード1世]]が、スコットランドから持ち去った物で、スコットランド征服の象徴として、歴代イングランド王の戴冠式で王の尻に敷かれていた。 |
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[[2023年]][[5月6日]]には、[[チャールズ3世とカミラの戴冠式|チャールズ3世の戴冠式]]が行われた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65508363|title=︻写真で見る︼ 英国王チャールズ3世の戴冠式|accessdate=2023-05-07|publisher=BBC}}</ref>。
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=== ギャラリー === |
=== ギャラリー === |
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File:Eduard3.jpg| |
File:Eduard3.jpg|[[エドワード3世 (イングランド王)|エドワード3世]]の戴冠式(14世紀) |
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File:Coronation of Queen Victoria 28 June 1838 by Sir George Hayter.jpg| |
File:Coronation of Queen Victoria 28 June 1838 by Sir George Hayter.jpg|{{仮リンク|ヴィクトリア女王の戴冠式|en|Coronation of Queen Victoria}}(1838年) |
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File:Coronation of George V 1911.jpg|{{仮リンク|ジョージ5世とメアリー王妃の戴冠式|label=ジョージ5世の戴冠式|en|Coronation of George V and Mary}}(1911年) |
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File:Coronation of Queen Elizabeth II Couronnement de la Reine Elizabeth II.jpg|[[エリザベス2世の戴冠式]](1953年) |
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== 脚注 == |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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{{Commonscat|Coronations}} |
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*'''地域別''' |
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**{{仮リンク|アフリカにおける戴冠式|en|Coronations in Africa}} |
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**{{仮リンク|アメリカ大陸における戴冠式|en|Coronations in the Americas}} |
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**{{仮リンク|アジアにおける戴冠式|en|Coronations in Asia}} |
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**{{仮リンク|ヨーロッパにおける戴冠式|en|Coronations in Europe}} |
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**{{仮リンク|オセアニアにおける戴冠式|en|Coronations in Oceania}} |
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*{{仮リンク|戴冠式アンセム|en|Coronation anthem}} |
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*[[聖母戴冠]] |
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* [[紋章院]] - 紋章の管理のほか、戴冠式の事務も取り扱う役所。 |
* [[紋章院]] - 紋章の管理のほか、戴冠式の事務も取り扱う役所。 |
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* [[大司馬 (イングランド)]] - 戴冠式の際に任命される儀礼官職。 |
* [[大司馬 (イングランド)]] - 戴冠式の際に任命される儀礼官職。 |
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* [[アーヘン大聖堂]] - [[936年]]から[[1531年]]までの約600年間、神聖ローマ帝国の30人の皇帝たちの戴冠式が執り行われた。 |
* [[アーヘン大聖堂]] - [[936年]]から[[1531年]]までの約600年間、神聖ローマ帝国の30人の皇帝たちの戴冠式が執り行われた。 |
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* [[ウプサラ大聖堂]] - 中世から[[1672年]]までスウェーデン王・王妃の戴冠式が行われた。その後戴冠式は行われなかったが、[[1872年]]より |
* [[ウプサラ大聖堂]] - 中世から[[1672年]]までスウェーデン王・王妃の戴冠式が行われた。その後、戴冠式は行われなかったが、[[1872年]]より{{仮リンク|ストックホルム大聖堂|en|Storkyrkan}}で行われる事となった。
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* [[ノートルダム大聖堂 (ランス)]] - 歴代[[フランス]]国王の成聖式が行われた。 |
* [[ノートルダム大聖堂 (ランス)]] - 歴代[[フランス]]国王の成聖式が行われた。 |
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* [[シュチェルビェツ]]([[w:Szczerbiec|Szczerbiec]]) - 「ぎざぎざのある[[剣]]」という意味で、[[ポーランド王国]]の戴冠式で用いられた。 |
* [[シュチェルビェツ]]([[w:Szczerbiec|Szczerbiec]]) - 「ぎざぎざのある[[剣]]」という意味で、[[ポーランド王国]]の戴冠式で用いられた。 |
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* [[小松宮彰仁親王]] - [[1902年]]([[明治]]35年)、[[エドワード7世 (イギリス王)|エドワード7世]]の戴冠式に[[明治天皇]]の名代として差遣。 |
* [[小松宮彰仁親王]] - [[1902年]]([[明治]]35年)、[[エドワード7世 (イギリス王)|エドワード7世]]の戴冠式に[[明治天皇]]の名代として差遣。 |
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*[[戴冠式頌歌]]- [[1902年]]、エドワード7世の戴冠式のために作曲された。 |
*[[戴冠式頌歌]]- [[1902年]]、エドワード7世の戴冠式のために作曲された。 |
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* [[王冠 (戴冠行進曲)]] - [[1937年]]、[[ジョージ6世 (イギリス王)]]の戴冠式のために作曲された。 |
* [[王冠 (戴冠行進曲)]] - [[1937年]]、[[ジョージ6世 (イギリス王)|ジョージ6世 (英国王)]]の戴冠式のために作曲された。 |
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* [[即位の礼]]、[[大嘗祭]]、[[三種の神器]] - 日本の[[天皇]]の即位に関わる儀式。日本ではこれが戴冠式と同義となる。 |
* [[即位の礼]]、[[大嘗祭]]、[[三種の神器]] - 日本の[[天皇]]の即位に関わる儀式。日本ではこれが戴冠式と同義となる。 |
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* [[王権神授説]] |
* [[王権神授説]] |
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* [[婚配機密]] - [[正教会]]の[[奉神礼]]で、戴冠礼儀と呼ばれる祈りの中で執行される。 |
* [[婚配機密]] - [[正教会]]の[[奉神礼]]で、戴冠礼儀と呼ばれる祈りの中で執行される。 |
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* [[即位灌頂]] |
* [[即位灌頂]] |
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* [[エドワード七世の戴冠式]] |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [[:en:Coronation of the British monarch|英語版:Coronation of the British monarch]] - |
* [[:en:Coronation of the British monarch|英語版:Coronation of the British monarch]] - 英国の戴冠式 |
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/14/Coronation_Ferdinand_V_of_Bohemia.jpeg/200px-Coronation_Ferdinand_V_of_Bohemia.jpeg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/26/D%C3%A9tail_du_%22Sacre_de_Napol%C3%A9on%22_de_Jacques-Louis_David_%2811369216876%29.jpg/200px-D%C3%A9tail_du_%22Sacre_de_Napol%C3%A9on%22_de_Jacques-Louis_David_%2811369216876%29.jpg)
概要[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/92/Raphael_Charlemagne.jpg/200px-Raphael_Charlemagne.jpg)
ギャラリー[編集]
キリスト教文化圏の戴冠式[編集]
-
14世紀フランス、ルイ8世と王妃の戴冠式
-
14世紀フランス、シャルル7世の戴冠式
-
19世紀オーストリア、フェルディナント1世の戴冠式
-
19世紀イギリス、ヴィクトリア女王の戴冠式
-
19世紀ロシア、アレクサンドル2世の戴冠式
非キリスト教文化圏の儀礼[編集]
英国の戴冠式[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8d/EnglishCoronationRegalia2.jpg/200px-EnglishCoronationRegalia2.jpg)
ギャラリー[編集]
-
エドワード3世の戴冠式(14世紀)
-
ヴィクトリア女王の戴冠式(1838年)
-
ジョージ5世の戴冠式(1911年)
-
エリザベス2世の戴冠式(1953年)
脚注[編集]
- ^ a b 中原鼎 (2023年7月6日). “もはやイギリスと日本だけ…海外では軒並み廃止になっている「即位儀礼」を日本皇室はやり遂げられるか”. プレジデントオンライン 2023年9月17日閲覧。
- ^ “【写真で見る】 英国王チャールズ3世の戴冠式”. BBC. 2023年5月7日閲覧。