上雄信内駅
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上雄信内駅 | |
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駅名標[1](1998年7月) | |
かみおのっぷない Kami-onoppunai | |
◄糠南 (3.5 km) (2.2 km) 雄信内► | |
所在地 |
北海道天塩郡幌延町字雄興 北緯44度54分28秒 東経141度57分43秒 / 北緯44.90778度 東経141.96194度座標: 北緯44度54分28秒 東経141度57分43秒 / 北緯44.90778度 東経141.96194度 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 宗谷本線 |
キロ程 | 181.5 km(旭川起点) |
電報略号 | ミオ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
3人/日(降車客含まず) -2000年- |
開業年月日 | 1956年(昭和31年)5月1日 |
廃止年月日 | 2001年(平成13年)7月1日 |
備考 | 利用者僅少に伴い廃駅 |
上雄信内駅︵かみおのっぷないえき︶は、北海道︵留萌支庁・現在は宗谷総合振興局︶天塩郡幌延町字雄興︵ゆうこう︶にあった北海道旅客鉄道︵JR北海道︶宗谷本線の駅︵廃駅︶である。電報略号はミオ。利用者僅少に伴い2001年︵平成13年︶7月1日に、下中川駅、芦川駅と共に廃駅となった。
廃止直前は普通列車が2往復しか停車しなかった。また、秘境駅の1つとされていた[2]。
歴史[編集]
当地はタンタシャモナイと呼ばれた地域で、現在の雄興地区では最も早く入植がはじまったとされている[3]。入植初期は船で対岸の天塩町タツネウシへ渡るなどしていた。のちに雄信内駅付近とを結ぶ道が開通するが、タンタシャモナイ地区と雄信内駅の間には急峻な山が天塩川に突出しており、道路もその山の中腹を削ってつけられたためよく不通となった[3]。 この道路はタンタシャモナイ地区が戦後開拓地となったことで拡幅されているが[3]、さらに列車利用の便を図って当地に仮乗降場が設けられることとなった。 ●1956年︵昭和31年︶5月1日‥日本国有鉄道宗谷本線の糠南仮乗降場︵現・糠南駅︶ - 雄信内駅間に上雄信内仮乗降場︵局設定︶として新設開業[4]。 ●1987年︵昭和62年︶4月1日‥国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道︵JR北海道︶の駅となると共に駅に昇格。上雄信内駅となる[5]。 ●1990年︵平成2年︶ ●3月10日‥営業キロ設定。 ●11月9日‥同日から翌日にかけての暴風で乗降所が倒壊[6]。 ●2001年︵平成13年︶7月1日‥利用者僅少に伴い廃止となる[4] ●2021年 ︵令和4年︶10月20日‥駅舎が同じ町内の問寒別集落にあるゲストハウスで展示開始。駅名の由来[編集]
当駅の所在する地︵雄信内︶において、より天塩川の上流に位置するため、﹁上﹂を冠する[4]。なお旧地名のタンタシャモナイはアイヌ語の﹁タンタサモナイ︵tanta-sam-o-nay︶﹂︵今・和人・いる・沢︶からとされる[7]。駅構造[編集]
廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の南側︵稚内方面に向かって左手側︶に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた[5]。 仮乗降場に出自を持つ無人駅となっており、駅舎は無いがホーム出入口附近に待合所を有していた。ホームは稚内方︵西側︶にスロープを有し[8]駅施設外に連絡していた。駅と集落の間は歩道、車道ともに通じておらず、牧場の私有地を通らなければ往来できなかった[2]。利用状況[編集]
●1992年度︵平成4年度︶の1日乗降客数は0人。 ●2000年度︵平成12年度︶の1日乗降客数は3人[9]。周辺[編集]
廃駅後はすべての施設が撤去され、現在は跡形もなくなっている。
●天塩川 - 駅の南[10]。
●下平橋
●前述の山の中腹の道の代替として、1965年︵昭和40年︶に雄信内駅 - 当駅間の線路を付け替えた際の旧線を町道として転用したもの[3]。付け替えに関しては雄信内駅#その他を参照。
●駅跡周辺へ到達する現状唯一の道路であるが、下平橋の老朽化から2017年現在、駅跡周辺の居住者移転も視野に代替路線が検討されており、今後橋梁点検の結果から方針を検討していくこととなっている[11][12]。
隣の駅[編集]
北海道旅客鉄道 宗谷本線 糠南駅 - 上雄信内駅 - 雄信内駅脚注[編集]
(一)^ ホーム全体が写っている写真が牛山隆信﹃秘境駅へ行こう!﹄︵小学館、2001年、p39︶に掲載されている。1999年12月10日、積雪時期の撮影である。この写真には待合室は写っていない。
(二)^ ab書籍﹃秘境駅へ行こう!﹄︵著‥牛山隆信、小学館文庫、2001年8月発行︶37-38ページより。
(三)^ abcd白山友正 編﹃幌延町史﹄幌延町、1974年、219-223頁。
(四)^ abc書籍﹃北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究﹄︵監修‥太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行︶124ページより。
(五)^ ab宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編﹃北海道630駅﹄小学館︿JR・私鉄各駅停車﹀、1993年6月20日、149頁。ISBN 4-09-395401-1。
(六)^ 幌延町防災会議 (2017年3月). “別表1幌延町における過去の災害記録一覧︵H29年2月現在︶”. 幌延町地域防災計画. 幌延町. p. 163. 2017年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月16日閲覧。
(七)^ 白山友正 編﹃幌延町史﹄幌延町、1974年、114頁。
(八)^ 書籍﹃JR・私鉄全線各駅停車1北海道630駅﹄︵小学館、1993年6月発行︶149ページより。
(九)^ 書籍﹃時刻表の謎﹄︵著‥三宅俊彦、新人物往来社、2003年6月発行︶59ページより。
(十)^ 書籍﹃北海道道路地図 改訂版﹄︵地勢堂、1980年3月発行︶16ページより。
(11)^ “ほろのべ議会だより 第99号”. 広報誌 ほろのべの窓 2017年11月号. 幌延町. p. p.3 (2017年11月). 2017年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月3日閲覧。
(12)^ “第6回まちづくり常任委員会報告︵議会だより 第99号︶”. 広報誌 ほろのべの窓 2017年11月号. 幌延町. p. p.8 (2017年11月). 2017年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月3日閲覧。