コンテンツにスキップ

武満徹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
武満 徹
武満徹(1961年
基本情報
生誕 (1930-10-08) 1930年10月8日
日本の旗 日本東京府東京市本郷区
(現:東京都文京区
死没 (1996-02-20) 1996年2月20日(65歳没)
日本の旗 日本・東京都港区
学歴 富士前尋常小学校
京華中学校(旧制)
ジャンル 現代音楽映画音楽
職業 作曲家

  1930︿5108[1] - 1996︿8220

[2][ 1]

人物・来歴

[編集]

デビューまで

[編集]

1930108[1]鹿鹿712615[4][5]

1[1]6193712[1][ 2]7鹿193813[1][5]42[5]1949[6][ 3]1調調[5][8]19482321[9][5]

194318[1][10][10]194520宿[ 4](Parlez-moi d'amour)[ 5]![12][10][13]

119845978[5]

音楽への目覚め

[編集]

1宿[5]

[1]1949245[ 6][14]2[15]1949199819481[16]

[17]1[17][17]

デビュー、前衛作曲家への道

[編集]

19502572[1][18][ 7]21951

[ 8]I1952A.I1956

1952[1]1956[1]1953195419551954195419581953[ 9]

21954

1957321955[20]1959NHK[ 10]

1958208I19581959219591961[22]19616NHK1964

世界のタケミツ

[編集]

1960196217196116使1964191966211987

196237NHK調使使[1]西使1964[1]1965使[ 11]1966NHK1966[1]1251967[24]

197045Years of Ear197146IOC1973197524[25]1968691975197677

1980年代以降から死まで

[編集]

198055![26]

1980調調 

2005[27]199512332NHK[ 12]退6︿la lune()︿le soleil()199622065[ 13][ 14]

MIYOTA使MIYOTA[28]

政治的姿勢

[編集]

1960[ 15]19701991使使1970[ 16]

家族・親族

[編集]

妻は俳優の若山浅香。一人娘の武満真樹は洋画字幕の翻訳家だったが、2005年からクラシック音楽専門チャンネルクラシカ・ジャパンの副社長を務めている。

実用音楽

[編集]

使

NHK調調

2調II2

NHK

1985[][ 17]

1960-70

CD[ 18]

影響

[編集]

II[ 19]

使



11000[30]

おもな作品

[編集]

管弦楽曲

[編集]

室内楽曲

[編集]
  • エア - フルートのための作品
  • 海へ - アルト・フルートとギターのための作品
  • ア・ウェイ・ア・ローン - 弦楽四重奏のための作品

ピアノ曲

[編集]

歌曲

[編集]

邦楽曲

[編集]
  • 秋庭歌 - 雅楽のための作品
  • エクリプス - 琵琶と尺八のための作品
  • 旅 - 3台の琵琶のための作品

出版

[編集]

楽譜は日本ショット株式会社およびフランスのサラベール(現在はデュランなど他レーベルとともにBMGが版権を所有し発行管理している)により出版されている。かつては一部の楽譜が音楽之友社からも出版されていたが、サラベールに移管された。

全集

[編集]
『武満徹全集』(全5巻)、小学館、2002-05年
音楽作品の録音全集。管弦楽や室内楽などコンサート作品から、映画音楽やラジオ・テレビ作品のサウンドトラックまで、様々なレコード会社や放送用の音源をまとめ、新録音も含めて全集として発売している。ただし、長木誠司は「監修者不在」を批判している[31][注釈 20]

自筆譜

[編集]

パウル・ザッハー財団から武満徹の全自筆譜・メモ・スケッチほかを一律管理したい、と申し出がある[32]が武満夫人を含む関係者はこの申し出に2016年現在応じていない。

著作(文章)

[編集]

武満自身、音楽作品以外に文章でも多数の著書を発表、また新聞や雑誌でも音楽評論を盛んに執筆した。

著作集

[編集]
『武満徹著作集』(全5巻)新潮社、2000年
編纂委員は友人の谷川俊太郎船山隆
さまざまな媒体に発表した文章の大半を、『音、沈黙と測りあえるほどに』などの単著を軸に収録されている。しかし厳密には、武満徹の残した文章のすべてではない。

単著(日本語)

[編集]

19301964

19711 doi:10.11501/12432157

 a honey moon200197312 ikebana sogetsu8319728

19751 doi:10.11501/12432202

19802 doi:10.11501/12432242

 19845 doi:10.11501/12436872

19852 doi:10.11501/12432310

19875

19923

199631996

単著(再編本、英語版)

[編集]
  • 『サイレント・ガーデン』新潮社、1999年(闘病日記、病床で描いた絵入り料理レシピ)
  • 『私たちの耳は聞こえているか』「人生のエッセイ9」日本図書センター、2000年(既刊書に収録された回想エッセイを再編した著作)
  • 『武満徹|Visions in Time』エスクァイアマガジン・ジャパン、2006年
  • 『武満徹エッセイ選 言葉の海へ』小沼純一編、ちくま学芸文庫、2008年
  • Confronting Silence: Selected Writings. trans. and ed. by Yoshiko Kakudo and Glenn Glasow. Berkeley, Calif: Fallen Leaf Press, 1995.
  • 『映像から音を削る 武満徹映画エッセイ集』清流出版、2011年

共著

[編集]
  • 『ひとつの音に世界を聴く――武満徹対談集』晶文社、1975年、新装版1996年
  • 『武満徹対談集――創造の周辺』芸術現代社(上・下)、1976年→新版(芸術現代選書・全1巻)、1997年
  • 『音・ことば・人間』川田順造との往復書簡、岩波書店、1980年→岩波同時代ライブラリー(改訂版)、1992年→(著作集第4巻)
  • 『音楽』小澤征爾との対話、新潮社、1981年→新潮文庫、1984年
  • 『音楽の庭――武満徹対談集』新潮社、1981年
  • 『シネマの快楽』蓮實重彦との対話、リブロポート、1986年→河出文庫、2001年
  • 『すべての因襲から逃れるために――武満徹対談集』音楽之友社、1987年
  • 『オペラをつくる』大江健三郎との対話、岩波新書、1990年→(著作集第4巻)
  • 『歌の翼、言葉の杖――武満徹対談集』TBSブリタニカ、1993年→(著作集第5巻)
  • 『シネ・ミュージック講座/映画音楽の100年を聴く』秋山邦晴と、フィルムアート社、1998年
  • 『武満徹対談選 仕事の夢・夢の仕事』小沼純一編、ちくま学芸文庫、2008年
  • 『武満徹 自らを語る』聞き手安芸光男、青土社、2010年

自著以外の関連書籍

[編集]

ロング・インタビュー

[編集]
  • マリオ・A[聞き手・写真]/埴谷雄高猪熊弦一郎、武満徹[述]『カメラの前のモノローグ』集英社新書、2000年
  • 木之下晃[聞き手・写真]『木之下晃 武満徹を撮る 武満徹 青春を語る』小学館、2005年(CD付写真集)

音楽学

[編集]
  • 『武満徹 響きの海へ』船山隆音楽之友社、1998年
  • 『武満徹 音の河のゆくえ』長木誠司樋口隆一編、平凡社、2000年
  • 『武満徹と三善晃の作曲様式 - 無調性と音群作法をめぐって』楢崎洋子、音楽之友社、1994年
  • 『「辺境」の音 ストラヴィンスキーと武満徹』遠山一行、音楽之友社<音楽選書>、1996年
  • 『武満徹の音楽』ピーター・バート、小野光子訳、音楽之友社、2006年
  • 『武満徹 ある作曲家の肖像』小野光子、音楽之友社、2016年 ISBN 978-4-276-22690-6
  • 『武満徹の電子音楽』川崎弘二、アルテスパブリッシング、2018年
  • 『武満徹のピアノ音楽』原塁、アルテスパブリッシング、2022年

評伝・人物論

[編集]

  1992

 PHP2005

 2005

 10︿KAWADE2006

 ︿2016 ISBN 4-480-76633-2

2016 ISBN 978-4-16-390409-2

 2021

MEI2022

写真集・回想

[編集]
  • 『作曲家・武満徹との日々を語る』武満浅香(夫人)、小学館、2006年
  • 『武満徹の世界』齋藤慎爾・武満真樹(娘)、集英社 1997年

その他

[編集]

出演

[編集]

「著作案内」の外部リンク

[編集]

主な受賞歴

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]


(一)^ [3]

(二)^ 2006pp.244-246

(三)^ [7]

(四)^ 

(五)^ [1][11]

(六)^ 

(七)^ 2[19]

(八)^ 1951[1]

(九)^ 

(十)^ [21]

(11)^ 1966使[23]

(12)^ -

(13)^ 

(14)^ NHK-FM[]

(15)^ 調[29]

(16)^ 18 pp.56-582006

(17)^ []

(18)^ MIYOTA

(19)^ II

(20)^ 

出典

[編集]


(一)^ abcdefghijklmno 2022, pp. 224232,   [19641965] 

(二)^ . history-of-music.com.  history-of-music.com. 202373202373

(三)^ No.64 199311 ANAANA

(四)^   - 

(五)^ abcdefg1995520

(六)^  2005, p. 12.

(七)^ ( 2005, p. 12)

(八)^  2005, p. 18

(九)^  2005, p. 8, 21.

(十)^ abc, p. 211

(11)^  22003

(12)^  2005, p. 19.

(13)^ , p. 212.

(14)^ , p. 210.

(15)^ ( 2005, p. 21) 

(16)^  2005, p. 8-13.

(17)^ abc, p. 224

(18)^ 19501212

(19)^ pp.46-472006

(20)^   201874 03:16:16 UTC

(21)^ 7IVp.458

(22)^  2005, p. 84.

(23)^ ( 2005, p. 84)

(24)^  2005, p. 101.

(25)^  2005, p. 119

(26)^  2005, p. 129.

(27)^ 17

(28)^  MIYOTADENON199612 

(29)^ p.331986

(30)^ 20[]

(31)^ 57 稿CD 5720061028, 4

(32)^ 57200610284

(33)^ "  ". . 202468. 202468202468

(34)^ 198035p.22

(35)^  19712000. . 202292

参考文献

[編集]

︿2005ISBN 4276221943:20905897https://id.ndl.go.jp/bib/000007963691 

  1954-1984︿202022514ISBN 978-4-86598-094-3 

1972doi:10.11501/12214665:73010242https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I003250429-00 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]