蓮實重康
蓮實 重康︵はすみ しげやす、1904年5月30日 - 1979年1月11日[1]︶は、日本美術史学者。京都大学文学部教授を務めた。
人物[編集]
栃木県生まれ[1]。陸軍步兵中佐・蓮實鉄太郎の二男。鉄太郎の妻・壽子は関義臣の庶子。旧制静岡中学校、旧制静岡高等学校を経て、1930年京都帝国大学文学部哲学科︵美学専攻︶卒業、同大学院進学、1932年帝室博物館美術課嘱託、1941年同鑑査官、出征ののち、1952年奈良国立博物館学芸課長、1957年京都大学文学部助教授、1960年教授。1968年定年退官、東海大学文学部教授。 1961年、﹁雪舟等揚論―その人間像と作品﹂により京都大学から文学博士の学位を授与される[2]。家族[編集]
●兄・重隆 - 京都帝大経済専科卒。旧制高校教諭。 ●弟・義倫 - 京都帝大文学部卒。旧制高校教諭。岳父に男爵高崎弓彦、平福百穂 ●妻・田鶴子 - 内大臣秘書官・小野八千雄の二女。 ●子・蓮實重彦[3]著書[編集]
●﹃雪舟﹄弘文堂 1958年 ●﹃雪舟等揚論 その人間像と作品﹄筑摩書房 1961年、朝日出版社 1977年 ●﹃弘仁・貞観時代の美術﹄︵編︶東京大学出版会 1962年 ●﹃ほほえみの美学﹄東海大学出版会 1972年参考文献[編集]
●清水善三﹁蓮実重康氏のご逝去を悼む ― 多岐にわたったその研究分野﹂﹃佛教藝術︵佛教藝術學會編︶﹄第125号、毎日新聞社、1979年、120頁、ISSN 0004-2889。 ●筒井弥生﹁新規収蔵の蓮實重康博士旧蔵美術史研究資料﹂﹃Ouroboros 東京大学総合研究博物館ニュース﹄第14号、東京大学総合研究博物館、2001年。 ●筒井弥生﹁美術史資料の整理の実際 : 蓮實重康博士旧蔵美術史研究資料(東京大学総合研究博物館)の場合﹂﹃アート・ドキュメンテーション研究﹄第11号、アート・ドキュメンテーション学会、2004年、74-84頁、NAID 110003377959。脚注[編集]
外部リンク[編集]
- “蓮實重康博士旧蔵美術史資料”. 東京大学総合研究博物館. 2017年3月1日閲覧。