前回の記事「地方は儲からない『イベント地獄』で疲弊する」では、地方がいたずらに「やることばかり」を増加させ、「やめること」を意思決定できない無能なマネジメントによって衰退している話を解説しました。今回は、地方では人手不足などといいながら、多くの組織で有能な若い人材を排除し、自ら衰退を招いている構造について触れたいと思います。 この記事の写真を見る ■地方の「上の世代」は若者を積極的に受け入れていない そもそも「地方から若者がいなくなる」などということは、新しくも何ともありません。 若者がいなくなる原因については、「大学も含めて、東京にはさまざまな機能が集中しているから」「地方は相対的にインフラが貧弱で不便だから」「経済力が劣っており金融面でも不利」など、構造的な要因がいくつもあります。 しかし、それだけではないのです。従来、地方を担ってきた上の世代が、若者を積極的に受け入れてきたのか
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