受け入れ側の疲労は限界に達している 現在、ドイツに続々と到着している難民は、オーストリアからドイツのバイエルン州に入る。オーストリアが、スロベニアから自国に到着した難民を、せっせとバスで運んでくるのだ。 国境には公式の通過地点が5ヵ所定められており、9月と10月だけで、到着した難民は31万8000人。つまり人口1260万人のバイエルン州には、2ヵ月間、毎日平均5000人がやって来た勘定になる。 受け入れ側の警察、役人、ボランティアは、文字通り休みなしだ。難民の身分証明書をスキャンし、指紋を登録し、健康チェックをし、食事を与え、仮眠所で休息させているうちに、次のバスが到着する。 ベッドが足りなくなると、数時間仮眠した人たちを起こして、チャーターしたバスに乗せ、他州に振り分ける。世話をする人たちは、難民が到着すれば、どんなにくたびれていても放っておくわけにはいかない。 オーストリアからのバスは
OPEC加盟国イラクの北部バイジにある石油精製施設(資料写真)。(c)AFP/Stan HONDA〔AFPBB News〕 増産で市場シェア確保を目指すOPEC 原油価格が下落を始めてから1年が経った。2014年7月まで1バレル=100ドル前後で推移していた価格は42ドル台まで下落し、2015年3月半ばから反転。5月には約5カ月ぶりに60ドル台に達し、以降2カ月にわたり原油価格は60ドル前後で推移している(7月1日は4月以来の大幅安となり56ドル台となった)。 しかし原油の供給過剰という構図に変化は見られない。むしろ需給バランスは悪化している。供給の増加が続く一方、最大のエネルギー消費国である中国の需要見通しに陰りが出ているからだ。米エネルギー省が6月に公表したデータによれば、世界の原油の供給過剰量は昨年の第2四半期末から2倍以上に増加し、日量260万バレルに達している。 石油輸出国機構(
1919年、英国の帝国参謀本部の副総長を務めていたフィリップ・チェトウッド大将はこう警告した。 「他人の問題に干渉して、聞こえよく『和平』と呼ばれるものを結ぶ習慣は、異常性愛のようなものだ。ひとたびはまると、やめられない」――。 オバマ政権のメンバーがこんなぎょっとするような比喩を使うことは想像しにくい。しかし、米国が中東全土の混乱に対処するのに腐心している今、デビッド・レイノルズ氏の新刊『The Long Shadow(長い影)』で引用されたチェトウッド大将の不満は現代的な響きを持つ。 チェトウッド大将の上官で、1919年に「世界中で20から30の戦争が繰り広げられている」とこぼし、混沌とした国際情勢を「統治にあたるには全く不適当で、統治することのできない」政治指導者のせいにしたヘンリー・ウィルソン参謀総長の嘆きは、それ以上に大きく響く。 1世紀前の英国と現在の米国の類似性 英国は191
ヨルダンの首都アンマンで、イスラム過激派「イスラム国」に殺害されたヨルダン軍パイロットとの連帯を示すデモに参加した人たち(2015年2月6日撮影)〔AFPBB News〕 2月1日、いわゆるイスラム国(以下、IS)による日本人人質虐殺を受けて安倍首相は「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わせるために国際社会と連携する」との報復声明を発した。一方、2月4日、ヨルダンのアブドラ国王もISによるヨルダン軍パイロット捕虜虐殺を受けてISに対する「徹底的な報復」を宣言した。 消え去った安倍首相の「報復の誓い」 同じ報復の意思表示でも、安倍首相とアブドラ国王とでは全く違う流れとなった。 アブドラ国王の報復宣言は、大多数のヨルダン国民がISに対する報復実施を求める声を代表してのものであった。そのため、ヨルダン政府は直ちにIS側が釈放を要求していた死刑囚を処刑するとともに、かねてよりアメリカ主導の
2月4 イスラム国の中枢ラッカから反イスラム国の姿勢を発信するツイッターアカウント 1月8日の時点でヨルダン軍パイロットの焼殺に言及 カテゴリ:イスラム国(IS、旧ISIS、ISIL) ヨルダン軍パイロットの殺害ニュースを受け、イスラム国が拠点としているシリア北部の都市ラッカから、反イスラム国の立場で情報を発信しているツイッターアカウント「Abu Ibrahim Raqqawi」の過去のツイートが、アラビア語圏のツイッター界で大きな話題となっている。 Abu Ibrahim Raqqawi@raqqa_mcrغير مؤكد : #الرقة مجموعة من عناصر #داعش في #الرقة تتحدث بفرح في المدينة عن تنفيذ حكم الإعدام على الطيار الأردني معاذ الكساسبة عن طريق الحرق 1月
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1941年、京都市生まれ。64年早稲田大学政経学部卒、朝日新聞社入社。68年から防衛庁担当、米ジョージタウン大戦略国際問題研究所主任研究員、同大学講師、編集委員(防衛担当)、ストックホルム国際平和問題研究所客員研究員、AERA副編集長、編集委員、筑波大学客員教授などを歴任。動画サイト「デモクラTV」レギュラーコメンテーター。『Superpowers at Sea』(オクスフォード大・出版局)、『日本を囲む軍事力の構図』(中経出版)、『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』など著書多数。 田岡俊次の戦略目からウロコ 中国を始めとする新興国の台頭によって、世界の軍事・安全保障の枠組みは不安定な時期に入っている。日本を代表する軍事ジャーナリストの田岡氏が、独自の視点で、世に流布されている軍事・安全保障の常識を覆す。さらに、ビジネスにも役立つ戦略的思考法にも言及する。 バックナンバー一覧 オバマ米大統領が
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