オーストリアでは、先月までの1年間で新たにおよそ6万5000丁の銃が販売されるなど、銃の所有者が増えていて、専門家は、難民や移民の問題を受けて市民のあいだで不安が高まっていることが原因ではないかと指摘しています。 内務省によりますと、届け出のある銃の数は、先月1日の時点で96万丁余りで、去年の同じ時期と比べておよそ6万5000丁増え、所有者も28万人余りとおよそ3万人増えたということです。 増加の理由は明らかになっていませんが、首都ウィーン市の西部にある銃の販売店には、去年から、女性が多く訪れ、「グロック」と呼ばれる拳銃や、護身用のペッパースプレーなどを購入していくということです。 販売店の店主は、「客の半数近くを女性が占めるようになった。難民や移民による凶悪な犯罪の報道を新聞などで見て、身を守りたいと話す人が多い」と説明しました。 犯罪社会学が専門のラインハルト・クライスル氏は、ヨーロッ
イギリス政府は、フランス北部の港町から海底トンネルを通って移民や難民が入国するのを防ぐため、フランス政府の同意を得てトンネルに向かう幹線道路沿いに高さ4メートルの壁を建設する方針を明らかにしました。 イギリスの内務省は、海底トンネルを通って移民や難民が入国するのを防ぐため、フランス政府の同意を得て、トンネルに向かう幹線道路沿いにおよそ1キロにわたって高さ4メートルの壁を建設する方針を明らかにしました。 イギリスのメディアによりますと、壁はコンクリート製で建設にかかる費用190万ポンド(日本円で2億5000万円余り)はイギリス政府が拠出し、今月中に着工して年内に完成するということです。キャンプ周辺では治安が悪化しているとして住民の反発が強まっていて、キャンプの撤去や、別の場所での移民や難民の受け入れなど、抜本的な対策が必要だという指摘も出ています。
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