先月、記録的な豪雨で被災した熊本県人吉市の貴重な植物標本を救おうと、全国の博物館などが手分けをして標本の劣化を防ぐ作業を進めています。 先月の記録的な豪雨で、熊本県人吉市の人吉城歴史館では、展示品のほか、植物学的にも重要なおよそ3万点の植物標本が水につかる被害を受けました。 植物標本は迅速に処置を施さなければ腐敗してしまうため、現在、全国の博物館などおよそ30の機関が手分けをして劣化を防ぐ作業を進めています。 このうち、茨城県つくば市にある国立科学博物館の筑波研究施設では、これまでにおよそ1000点を受け入れていて、冷凍保存していた標本を屋外に運び出し、一つ一つ状態を確認したうえで新聞紙と段ボールで挟んで乾かす作業などを続けています。 国立科学博物館によりますと、処置を終えた標本は人吉城歴史館に戻すことにしていますが、現地にはおよそ1万5000点が未処置のまま残されていて、今後、予算や人員
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