適応力を与えてくれました。 イタリアのマルケ工科大学(UNIVPM)で行われた研究によって、極寒の海に住むミミズやゴカイの仲間(多毛類)たちが、共生細菌によって提供される不凍タンパク質のお陰で生きられている可能性が示されました。 南極海域には多くの生命が生息していますが、一部の生命は凍結に抵抗するための不凍タンパク質の遺伝子をもっていないにもかかわらず、平気で過ごしており、大きな疑問となっていました。 自分で作れないなら作れる存在を取り込むのは合理的な進化と言えます。 研究内容の詳細は2024年6月21日に『Science Advances』にて公開されました。 目次 共生細菌は極限環境への適応力も与えてくれる共生細菌は宿主に耐寒性を与えていた 共生細菌は極限環境への適応力も与えてくれる 私たちの体内には、数え切れないほどの微生物が住んでいます。 これらの微生物の集合体を「微生物叢」と呼び