「特定の人がデマの潮流を生み出していた」 ネットにはびこるヘイトの真偽を検証し、立ち向かう動きを追った 埼玉県南部の川口市周辺で約2000人が暮らすとされるクルド人へのデマやヘイトが目立つようになって1年余り。その多くがまき散らされているのが、これまでも深刻なレイシズムの温床になってきたネット空間だ。「放っておけばデマが事実だと誤解されかねない」と、ネットをパトロールする人たちがいる。現状を追った。(森本智之)
東京都中野区の地域新聞で、91歳の記者が現役で活躍している。地元の話題を伝える「週刊とうきょう」の涌井友子記者は、創刊した夫の遺志を継ぎ40年。4人の娘を育てながら新聞を作り続け、地元で「母ちゃん記者」と慕われる。ここ数年、再開発で大きく変わる中野を見続けようと、今日もペンとカメラとつえを手に街を歩く。 七月中旬、中野区役所での区長会見。花模様のつえを手にした小柄な涌井さんが会見場に現れた。顔なじみの区職員らと世間話をして記者席に座った。会見後、酒井直人区長との懇話会では、二十〜三十代の記者らと区内の情勢について意見を交わした。 涌井さんは「週刊とうきょう」の主幹で編集発行人。同紙は、地域紙記者だった夫の啓権(ひろのり)さんが独立し、一九七四年創刊した。「週刊」だが、当初から現在まで月二回発行。中野以外も広く取材できるよう「とうきょう」としたという。現在の発行部数は約三千部。タブロイド判二
東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)を巡り、現職の小池百合子知事に出馬要請した区市村長の有志52人の1人、日野市の大坪冬彦市長は30日の記者会見で、「(小池氏側からの)『応援依頼』だったのが、なぜか(首長側からの)『出馬要請』になってしまった。心外だ」と述べた。 大坪市長は2021年の市長選では、小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の推薦も受けて当選した人物。一体、何があったのか。(立川支局、デジタル編集部)
そんな折も折に刊行された、名物書店人の思索の記録。ジュンク堂難波店で9年前、「店長本気の一押し!『NOヘイト!』」フェアを企画。差別に満ちた出版物に、旗幟(きし)を鮮明にしながら排除はせず、店頭に並べてのけた男。 著者の持論は「書店は言論のアリーナ(闘技場)」だ。ゆえに「自由な表現を糾弾するのか」にも、「知識の乏しい人が感化されたら」にも、つまりどちらからのクレームにも動じない。すでに存在するものを隠蔽(いんぺい)すれば、構造の強化に通じかねない。対峙(たいじ)して議論することが肝要という。
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