photo by Moyan Brenn ﹁欧米=成熟、日本=未熟﹂という公式 先日、当コラムで、﹁今の日本は、﹃日本人はこんなに素晴らしい﹄と礼賛するTV番組、本であふれているが、80~90年代にはむしろ﹃日本のここがダメ!﹄という本が爆発的に売れていた﹂という話をしました。 当時のベストセラーといえば、マークス寿子さんやクライン孝子さんなど、﹁欧米人男性と結婚した日本人女性﹂による“日本批判”が中心。 彼女たちは基本的に﹁欧米=成熟、日本=未熟﹂という公式を立て、痛快な﹁日本批判﹂を繰り広げました。彼女たちの本が日本で売れたのは、その考え方がいわゆる﹁サヨク的﹂だったからではありません。 むしろ過剰に﹁保守的﹂だったからです。彼女たちは日本批判をしているようで、実は﹁日本の若者、親、教師、サラリーマン﹂などが﹁昔と比べてバカになった﹂と批判していたのです。こうした語り口が、﹁今の日
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