ブックマーク / gendai.ismedia.jp (4)
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元禄15年12月14日、大石内蔵助をはじめとする四十七士が吉良上野介を討ち取る﹁赤穂事件﹂が起こった。これに至る顛末を描いたのが﹁忠臣蔵﹂だ。かつてはよくドラマや映画になった﹁忠臣蔵﹂だが、最近では映像化される機会も格段に減ってきている。いったい、なぜなのか…? 時代劇研究家の春日太一氏の新刊﹃忠臣蔵入門﹄から、その理由を紹介しよう。 実は﹁一大プロジェクト﹂だった 忠臣蔵の映画やドラマが長いこと作られてきた背景として、作り手側にも大きな事情がありました。 ﹁忠臣蔵﹂は大きな見せ場だけで六つあります。それぞれ屋内が主な舞台になるため、セットを作る必要があります。 ﹁松の廊下﹂であれば、かなり長い廊下で襖に大きな松が描かれている。﹁大評定﹂の広間は赤穂藩の藩士全員が入る広いスペースになります。それから、祇園で大石が遊ぶ遊郭に﹁東下り﹂の宿に瑤泉院の屋敷。さらに討ち入りで使う吉良邸のセットも、
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長年にわたり公安警察取材を続け、先日、小説﹃マルトク 特別協力者~警視庁公安部外事二課 ソトニ﹄を上梓したTBSキャスターの竹内明氏が、中国での﹁日本人拘束事件﹂の真相を明かす。水面下で繰り広げられる﹁日中諜報戦争﹂。その構図は﹃マルトク﹄で描かれた世界とあまりに酷似している。 拘束されたのは4人だけではなかった! 日本人、計四人が中国国内で身柄を拘束されたことが明らかになった。容疑はスパイ活動の疑い。九月末の朝日新聞での初報以来、新聞や週刊誌が﹁うち三人は日本の公安調査庁の協力者である﹂と報じている。本稿では各報道がどこまで正しいかの検証は避けるが、この四人の拘束は﹁氷山の一角﹂に過ぎない。 取材を進めると、問題は根深いことがわかってきた。驚かされたのは、過去三年間で、日本から中国に入国した合計二十人近くが中国で身柄を拘束されており、その大半が公安調査庁の協力者だという事実だ。ある公安調
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米国の有名大学を出たと自称して、政府要人とも近しく付き合いながら、国家機密にも触れてきた―そんなスーパーエリートの化けの皮がはがれた。 週刊現代3月3日号でジャーナリストの森功氏が、﹁霞が関のショーンK﹂の疑惑の足取りを追っている。そこで見えてきた、驚愕の真実とは――。 大臣たちもだまされた 日本の政府や企業を危機にさらしかねない重大問題なのに、なぜか騒がれない。そう感じるのは、私だけではないだろう。 元内閣府参与、斉藤ウィリアム浩幸の経歴詐称である。旧聞に属するが、きっかけは昨年12月9日のYahoo!ニュースだ。個人投資家でブロガーの山本一郎が﹁紺綬褒章、ダボス会議、経産省参与。斉藤ウィリアム浩幸氏の虚像と嘘﹂と題した記事を載せ、関係先が大慌てした。 それまで斉藤本人がブログで公表してきた経歴をかいつまんで紹介すると、1971年カリフォルニア生まれの日系2世で、UCLA︵カリフォルニア
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先日、小田原市の生活保護担当職員が、﹁生活保護なめんな﹂と印刷されたジャンパーを受給世帯訪問の際に着ていたことが問題となり、大きなニュースとなった。 これを受け小田原市は、担当部署の部長以下7人を厳重注意処分とし、謝罪会見を行った。 社会福祉法では、ケースワーカーの配置は、受給者80世帯当たり1人を標準としている。ところが、小田原市の場合、約2,320世帯が生活保護を受給しているため標準数は29人のところを、現在は25人となっていた。1人が担当する世帯数が多く現場が疲弊していることも問題の背景にあるとして、市は新規採用や他部署からの配置転換などで、新年度には4人程度増員する方針を示した。 この﹁生活保護なめんなジャンパー﹂問題をニュースだけで見ていると、﹁なんて非常識な市役所なんだ!﹂﹁人権侵害も甚だしい!﹂といった声が多くの人から出てきそうだ。 もちろん、役所としてあるまじき問題であり
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