イラン国営プレスTVは8日、イラン軍が4日にイラン東部で押収したとする米軍の無人偵察機RQ170の映像を公開した。誤作動を起こす電波を送るなどして強制着陸させたとしている。中国とロシアが機体調査に加わる意向を示しており、米政府はイランそして中露への軍事情報流出に背筋を凍らせているとみられる。 イランは4日、アフガニスタンと接する東部の領空を侵犯したRQ170を撃墜したと発表。アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊(ISAF)はこの日、「アフガン西部で制御不能になった米軍の無人偵察機の可能性がある」との見解を示していた。 イラン政府は8日、米国側に領空侵犯を抗議するとともに、指導部の親衛隊的性格を持つ革命防衛隊が軍と共同で「サイバーハイジャック」を展開し、アフガニスタンとの国境から約250キロの上空を飛行中だったRQ170を強制着陸させたと説明。多くの欧米メディアも、公開された機体が無傷で
カリフォルニア州の空軍基地に着陸した無人ミニシャトルX37B=APカリフォルニア州の空軍基地に着陸した無人ミニシャトルX37B=AP 【ストックホルム=勝田敏彦】米空軍は3日、スペースシャトルに似た形の再利用型無人実験機「X37B」が同日未明、地上から指示を受けてカリフォルニア州の空軍基地に着陸したと発表した。 同機はシャトルの約4分の1に当たる長さ約9メートル。4月にアトラス5型ロケットで打ち上げられ、国際宇宙ステーションなどが飛ぶ高度数百キロの「低軌道」を約7カ月間、飛行していた。空軍は「軌道上で実験を行った」としか発表しておらず、用途などは不明。ただアマチュア天文家の観測で、軌道を何度か変えたことがわかっている。空軍は来春、2機目を打ち上げる予定だ。 再利用型の宇宙船(往還機)は日本を含む各国で研究されたが、来年退役予定のスペースシャトル以外は実現していない。一方、周回軌道には
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