ブックマーク / honz.jp (4)
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﹁センスがいいね﹂と言われたら、私はとても嬉しい気分になる。﹁センスがいい﹂というのは、生き方そのものを肯定されているような気がするし、最高の褒め言葉だと思うのだ。でも﹁センスがいい﹂ってどういうこと?と聞かれても、その定義を明確に答えることができない。 なんとなくイメージはできても、センスというものはうまく言語化ができないものだ。私は大のファッション好きなので、ファッションの観点からいうと、センスのいい人というのは、ジーンズに白いシャツというようなシンプルなスタイルを、さらっと着こなしている人を思い浮かべる。華美なデザインの服で着飾ったり、奇抜な格好をしたりするのは、オシャレではあっても、センスがいいとはいえない。 著者は﹁昨日、センスのいい人に会った。﹂といったときに、その人が実際に何を着ていたのか、思い出せない人こそセンスがいい人だ。といっている。確かにそうかもしれない。何を着ていた
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世界を前に前に推し進めようと理想を掲げ、社会を煽動し、時代を先導しようと自ら行動する活動家、そんな印象をジェレミー・リフキン氏のこれまでの著作を眺めていると感じる。そして、今回はその集大成とも言えそうな﹃第三次産業革命﹄と銘打った書籍を出版、日本でもつい3ヶ月前に出版されました。書評はこちらから。 第三次産業革命は世界中に散在する課題を解決するために、経済・社会など従来のパラダイムを大きく変えることを標榜しています。リフキン氏は、第三次産業革命によって予測できる未来を語るだけでなく、自らの仲間とともに世界を巻き込み、手足を動かし、構想を現実化しようとアクションしています。 そんな革命の最前線の話を聞くべく、Eメールを通じてインタビュー。今、世界が注目する話題、再生可能エネルギー、BoPビジネス、Makersブーム、この3つに関する問いを投げかけてみた。次なる産業革命︵第四次!?︶の可能性も
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17世紀から18世紀にかけてイタリアのクレモナでアントニオ・ストラティヴァリウスによって作られた5挺のヴァイオリンと1挺のヴィオラの物語だ。600挺ほど現存している﹁ストラティヴァリウス﹂は現在でも最高の価格が付くヴァイオリンである。1994年に日本音楽財団が購入した﹁パガニーニ・カルテット﹂といわれる2挺のヴァイオリンと1挺のビオラ、1挺のチェロのセットの価格は1500万ドルだった。本書の主役の1挺である﹁ケーフェンヒューラー﹂という1挺には805万ボンドの値がついていた。円高のいまでも11億円を超える。 この本の著者は1965年生まれのイギリス人だ。本書が最初の著作だという。しかし前半のストラティヴァリ本人の伝記はこの本に尽きるといっても良いほどの出来だ。イギリス人特有の歴史と工芸品への顕微鏡的なこだわりがある。物事を総覧的に記述するという本能があるといっても良い。羨ましい限りだ。日本
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人類200万年の﹁戦争の謎﹂のほとんどに答えを出そうとする野心的な本書は、上下巻合わせて996ページ、総重量1.2kg、翻訳者13名、そして7,560円という規格外のボリュームである。全17章から成る本書は3部構成となっており、それぞれが﹁戦争は人の本能か、それとも文明による発明か?﹂、﹁戦争と文明の発展はどのように相互作用したのか?﹂、そして﹁近代化は戦争をどのように変質させたのか?﹂を主題として、戦争にまつわる多くの謎に光を当てていく。 そのボリュームに比例して、本書の考察対象は途方も無く広いものとなっている。時間軸で見れば、武器すら持たない狩猟採集民時代から核・生物兵器によるテロの恐怖に怯える現代まで、地理的に見れば、先史時代の手がかりを残すオセアニアや南北アメリカから世界の覇権争いを主導したユーラシア大陸まで、学問領域を見れば、人類の本能を辿る人類学から制度と現象の因果関係を考察す
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