読みたい本に関するchronyoのブックマーク (2)
-
﹃﹁東京﹂に出る若者たち――仕事・社会関係・地域間格差﹄ (石黒格、李永俊、杉浦裕晃、山口恵子著・ミネルヴァ書房) 地方の疲弊が叫ばれて久しい。東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)で生まれ育ったり、生活をしていたりするとなかなか地方の実情について知ることは少ない。しかし、東京へは毎年、地方から多くの若者が上京し、やがて定住する。 東北地方出身の若者たちが﹁なぜ住み慣れた故郷から移動し、何を得て、何を失うのか﹂――。こうした問のもとに書かれたのが﹃﹁東京﹂に出る若者たち――仕事・社会関係・地域間格差﹄(石黒格、李永俊、杉浦裕晃、山口恵子著・ミネルヴァ書房)だ。今回、著者のひとりで、日本女子大学・人間社会学部准教授の石黒格氏に﹁東京へ出るメリット・デメリット﹂﹁ローカル・トラック﹂﹁機会の不平等﹂についてお話を伺った。 ――東北地方の若者の現状がよくわかる本だと思いますが、地方からの
-
人類200万年の﹁戦争の謎﹂のほとんどに答えを出そうとする野心的な本書は、上下巻合わせて996ページ、総重量1.2kg、翻訳者13名、そして7,560円という規格外のボリュームである。全17章から成る本書は3部構成となっており、それぞれが﹁戦争は人の本能か、それとも文明による発明か?﹂、﹁戦争と文明の発展はどのように相互作用したのか?﹂、そして﹁近代化は戦争をどのように変質させたのか?﹂を主題として、戦争にまつわる多くの謎に光を当てていく。 そのボリュームに比例して、本書の考察対象は途方も無く広いものとなっている。時間軸で見れば、武器すら持たない狩猟採集民時代から核・生物兵器によるテロの恐怖に怯える現代まで、地理的に見れば、先史時代の手がかりを残すオセアニアや南北アメリカから世界の覇権争いを主導したユーラシア大陸まで、学問領域を見れば、人類の本能を辿る人類学から制度と現象の因果関係を考察す
-
1