1日付の中国紙、環球時報は中国軍がフィリピン近海に国産空母﹁山東﹂を派遣したと海外メディア報道を引用して伝えた。南シナ海の領有権を巡り対立するフィリピンを威嚇する狙いとみられる。 商業衛星の画像を基に報じた香港紙、星島日報︵電子版︶などによると、同海域への中国空母派遣は初めて。山東は6月25日に中国軍南部戦区の軍港を出港し、2日後にフィリピンのルソン島の西約200カイリ︵約370キロ︶の海域に到達した。護衛艦隊は随行しなかった。 環球時報は中国空母の南シナ海や西太平洋での訓練は﹁既に常態化しており、国家の主権や安全を守る能力向上に役立つ﹂との軍事専門家の話を伝えた。 中国とフィリピンは南シナ海のアユンギン礁を巡って緊張が激化。6月17日には双方のゴムボートが衝突し、フィリピン兵士1人が負傷した。︵共同︶