国のホームレスらの就労支援事業を巡り、合同会社﹁東京しごと応援団﹂︵東京都新宿区︶が二億二千万円を不正に受給していた問題で、このうち六千七百万円が関連のNPO法人﹁新宿ホームレス支援機構﹂︵NPO新宿、新宿区︶に流れていたことが分かった。しごと応援団は﹁NPO新宿から水増し請求の助言を受けた﹂と証言。NPO新宿は口座も管理しており、不正を主導していたとみられる。 しごと応援団は二〇〇八~一八年度、厚生労働省の日雇︵ひやとい︶労働者等技能講習事業を計十四億四千万円で受託。ホームレスらを対象にした一部の講習をNPO新宿に再委託していた。 この技能講習事業は、もともとNPO新宿が受託していた。トラブルで入札参加停止となったため、〇八年に新たな受け皿としてつくったのが、しごと応援団だった。応援団の池田昌光代表は、かつてNPO新宿で講習事業に携わっていた。