今年3月24日と25日、オランダのハーグで核セキュリティ・サミット︵NSS︶が開催された。オバマ大統領と会談した中国の習近平国家主席は、閉幕後、フランスやドイツ、ベルギーなど、ヨーロッパ諸国を歴訪した。 そこから習近平政権の﹁中国とヨーロッパ連合︵EU︶をつなぐ、巨大な新シルクロード構想﹂が見えてくる。その戦略を解説したい。 重慶市とドイツのデュースブルグを直結する﹁渝新欧﹂路線 今年が﹁中仏国交樹立50周年﹂であることから、習近平は27日にパリで開催された﹁中仏国交樹立50周年記念大会﹂に参加し、オランド大統領とともに講演をした。 両首脳は会談の中で、習近平政権のスローガンの一つとされている﹁中国の夢﹂を用いて﹁中国とフランスの夢を実現する﹂という声明を出すなど、愛想を振りまいた。そして経済、金融、通貨システムなどの上で協力を強化することで意見が一致した。 次に訪れたドイツで起きたことは
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