昨年10月~12月に放送されたテレビドラマ﹁セクシー田中さん﹂︵日本テレビ︶の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった。芦原さんは﹁マンガを大きく改編したプロットや脚本が提出されて︵いた︶﹂などと、ドラマ化をめぐるトラブルをSNSに投稿していた。なぜテレビ局は、原作者の意に沿わない改変を行ったのか。テレビ東京でドラマ・プロデューサーを長く務めた、桜美林大学教授の田淵俊彦さんは﹁テレビ業界の﹃ドラマ偏重主義﹄にトラブルの一因がある﹂という――。 ﹁セクシー田中さん﹂をめぐる“不幸な”事件の2つの原因 ﹁セクシー田中さん﹂の原作者でマンガ家の芦原妃名子氏のご冥福をお祈りするとともに、関係者の方々には謹んでお悔やみを申し上げます。 この事件が起こった直後に日テレから出されたコメントには耳を疑った。自己防衛としか思えない言葉が並んでいたからである。自己防衛をする前に、することがあるのではないかと
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