米国で2年以上、電子書籍の販売が減り続けている。背景には2015年に大手出版社が値上げしたことや、タブレット端末を長時間使うことによる﹁デジタル疲れ﹂が意識され、紙の本の売り上げが持ち直した事情がある。一方、日本では紙の本の販売減少に歯止めがかかっていない。 電子書籍の専用端末が米国で登場したのは06年で、ソニーの﹁リーダー﹂が先駆けだった。翌07年に米アマゾン・コムが﹁キンドル﹂で続いた。 米出版社協会︵AAP︶によると、08年の大人向け電子書籍の販売額は6240万ドル︵約70億円︶だっ… この記事は有料記事です。 残り568文字︵全文816文字︶