映画﹃100日間生きたワニ﹄において、公開前から﹁レビューサイトでの荒らし﹂がはびこり、﹁予約システムで遊ぶ迷惑行為﹂までもが横行した。前者は︵後述もするが︶作品への誠実な批評をも貶めるものでもあるし、後者は限りなく犯罪に近い。言語道断な愚かしい行為であることは言うまでもない。 それだけに限らず、﹃100日間生きたワニ﹄への異常なバッシングムード、いや﹁事実がどうあれ叩きやすいものを叩いて嘲笑するネットいじめ﹂に、これほどまで多くの人が平気で加担したことに、大いに失望した。そして、この問題を通じて、ネットいじめの問題、そして批判︵批評︶との違いについて論じるのは、とても有意義なことであると思う。以下より、その理由を記していこう。 そもそものバッシングの対象が間違っている Twitterで爆発的な人気を得た原作﹃100日後に死ぬワニ﹄は、最悪のタイミングで無節操なプロモーション展開をしたため